トレンド、サーバー側でクライアントPCのウイルス検出・駆除を行うソフト
トレンドマイクロ(エバ・チェン社長兼CEO)は10月26日、セキュリティソフトを未導入のパソコンでも、ウイルスとスパイウェアを削除し、感染した場合は自動復旧させるソフト「ダメージクリーンナップサービス3.0」を11月28日に発売すると発表した。価格は、1000アカウントで141万円。
パソコンにセキュリティソフトを導入していなくても、情報システム管理者などがサーバー側で、パソコンのウイルスやスパイウェアの検出と駆除を行い、万一感染した場合は修復することができる。
また、HTTPおよびFTPゲートウェイ向けセキュリティ対策ソフト「InterScan Web Security Suite」の新バージョン「同2.5」と連携させれば、感染したパソコンのIPアドレスを取得して、自動復旧することが可能になる。パソコンにはエージェントをインストールする必要はない。
米調査会社の調べでは、スパイウェア対策を行うビジネスユーザーは、世界で約1600万人おり、09年には5億4000万人まで増えるとしている。また、ウイルスやスパイウェアに侵されたコンピュータを復旧させるためには、約265ドル(約3万500円)の費用が必要だとしている。
プロダクトマーケティンググループの森谷晃氏は、「スパイウェア作成者の技術もかなり高度化している。深刻な被害をもたらす危険性が高まっている」と述べ、スパイウェア対策にも本気で取り組む必要があることを強調した。