キヤノン、プロ用一眼の映像エンジンを採用したコンパクトデジカメ4機種
キヤノンは、コンパクトデジタルカメラの新製品「PowerShot S80」「IXY DIGITAL L3」および「PowerShot A620/A610」の計4機種を10月上旬から順次発売する。
いずれの機種にもプロ用デジタル一眼レフカメラ「EOS-1Ds Mark II」に採用している映像エンジン「DIGIC II」を搭載した。より高精度なホワイトバランス制御による画質の向上や起動時間の短縮など、画質・機能・レスポンスが大きく改善された。
「PowerShot S80」は、8.0メガピクセルCCD、2.5型液晶モニタ搭載のワイドズームモデル。04年9月発売の「S70」の後継機種。広角から望遠までの幅広いズーム域で高画質を実現している。新たに採用した回転式のコントローラーホイールは、各種撮影項目の設定や再生時の画像送りなどの素早い操作を行える。価格はオープンで、実勢価格は6万3000円前後、10月中旬発売。
「IXY DIGITAL L3」は、これまでよりさらに高級感のある仕上がりとした。また、レンズを従来機種「L2」から変更。「UAレンズ」を使用した光学2.4倍ズームレンズを新たに搭載した。さらに、充電、画像転送などが行える「カメラステーション」と、再生専用ワイヤレスコントローラーを標準同梱する価格はオープンで、実勢価格は4万円前後、10月上旬発売。
「PowerShot A620/A610」は、本格的なマニュアル撮影が可能な「PowerShot Aシリーズ」で04年9月発売の最上位モデル「A95」の後継機種。光学ズーム倍率を3倍から4倍に変更、液晶モニタを1.8型から2.0型に大型化。さらに起動時間とAF時間を大幅に短縮した。従来比約2.5倍となる撮影画像数、USB 2.0 Hi-Speedへの対応などが特徴。撮像素子は、「A620」には同シリーズ初の7.1メガピクセルCCDを、「A610」には「A95」と同じ5.0メガピクセルCCDを採用した。価格はオープンで、実勢価格は「A620」が4万円前後、「A610」が3万5000円前後、10月上旬発売。