日立、高コントラストと高輝度を実現したハイビジョン液晶プロジェクター
日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループは、7000:1の高コントラストと高輝度1200ルーメンを同時に実現した、ホームシアター用ハイビジョン対応液晶プロジェクターWooo「PJ-TX200J」を10月下旬に発売する。価格は27万3000円で、月間1500台の販売をめざす。
高精細なハイビジョン放送やDVDソフトの高画質映像をより忠実に再現するために、焦点ずれによる色にじみを抑える同社の独自技術「スーパーフォーカス」の向上をはかり、画面中央部から周辺部までリアルで美しい映像を投影する。
また、暗部階調のきめ細やかなディテールから、漆黒の闇のような「スーパーブラック」までを表現するために、液晶パネルの前後に「レンズアイリス」と「アクティブアイリス」の2つのアイリスを搭載し、7000:1の高コントラストを実現した。映像の黒浮きを光学的に抑え、「黒」の表現力を飛躍的に高めたことで、使用環境の明るさに関わらず、コントラストの効いた映像が楽しめるようになった。大口径レンズ(F1.7)と150Wランプの採用により高輝度1200ルーメンという明るさも同時に実現している。
さらにホームシアターを快適に楽しめるように、上下2.5画面分、左右1.5画面分の「レンズシフト機能」や、100型を2.8mから4.6mの投写距離で設置できる短焦点光学1.6倍ズームも搭載。サイドテーブルや本棚の上などさまざまな場所にプロジェクターを設置でき、スクリーン正面の特等席で視聴することができる。
05年度のホームシアター用液晶プロジェクター市場は、全世界で約56万台(前年比181%)で、そのうち国内は約8.5万台(前年比127%)と需要の拡大が見込まれている。同社では今回の新製品も合わせて、国内でのシェア15%の獲得をめざす。