BCN総研調査、ネット音楽配信すでに2割強が利用、うち4割が「iTMS」経験者
BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「携帯MP3プレーヤーの利用に関するアンケート」結果を発表した(MP3にはAACやWMAなど他の音声圧縮方式によるものも含む)。これによると、携帯MP3プレーヤーの所有者のうち、音楽配信サービス利用経験者は2割強、うち4割が「iTunes Music Store(iTMS)」の利用経験者であることがわかった。
BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「携帯MP3プレーヤーの利用に関するアンケート」結果を発表した(MP3にはAACやWMAなど他の音声圧縮方式によるものも含む)。これによると、携帯MP3プレーヤーの所有者のうち、音楽配信サービス利用経験者は2割強、うち4割が「iTunes Music Store(iTMS)」の利用経験者であることがわかった。
●携帯MP3プレーヤーの所有率は、MD/CDなどの所有率を上回る
回答者のうち、携帯オーディオプレーヤーの所有者は39.9%と全体の約4割を占めた。所有の携帯オーディオの種類としては、「携帯MP3プレーヤー(HDD内蔵型)」が26.6%と最も多く、次いで「携帯MDプレーヤー」、「携帯MP3プレーヤー(フラッシュメモリ内蔵型)」(それぞれ24.6%)の順となっている。携帯MP3プレーヤー(HDD内蔵型+フラッシュメモリ内蔵型+メモリカード装着型)の所有者は57.6%を占め、従来型の携帯MD/CD/カセットプレーヤーの所有率を上回っている。性別では、女性の携帯MP3プレーヤー所有率は40.8%にとどまっており、男性の所有率(65.4%)を大幅に下回っている。
●所有の携帯MP3プレーヤーのメーカーは「アップル」がトップ
所有の携帯MP3プレーヤーのメーカーについては、「アップル」が35.7%を占めトップで、次いで「ソニー」(10.9%)、「Rio Japan」(8.2%)と続いている。ソニーは、2005年4月にフラッシュメモリ内蔵型を中心に新製品を投入し、市場でのシェアを伸ばしつつあるが、2001年11月に初代の「iPod」を投入して以来市場を牽引してきたアップルが、所有率で「ソニー」を圧倒している。
携帯MP3プレーヤー用に保存している曲数(PCなどのHDDへの保存を含む)としては、「500曲未満」が65.0%と過半を占め、平均では817曲となっている。携帯MP3プレーヤーでは、HDD内蔵型の20GBで約5,000曲もの保存が可能だが、ユーザーの大半は1,000曲にも満たない曲数を保存しているのが現状のようだ。
●音楽ソース、2割がネット配信に
携帯MP3プレーヤーで利用している音楽ソースとしては、「販売店(通販を含む)で購入したCD」(67.9%)が7割近くを占めるなど、依然としてCDのウエイトが高い。ただ、「インターネットによる音楽配信サービス」(20.5%)も2割強を占め、無視できない量感を示しつつあり、変化に向けた潮流もうかがえる結果となっている。
また、音楽配信サービスを利用したことがあるとする回答者に、利用経験のある音楽配信サービスを聞いたところ、「iTunes Music Store」が40.0%とトップを占め、2位の「TSUTAYA onlines」(27.1%)を大幅に上回った。「iTunes Music Store」の国内でのサービス開始が2005年8月4日であったことから、本調査の実施時期(8月17日?22日)などを勘案すると、非常に短期間で利用が広がっている様子が見受けられる。
アップルでは、「iTunes Music Store」(以下、iTMS)はサービス開始後の4日間でダウンロード数100万曲を達成したと発表したが、今回の調査でも短期間での利用者の多さが裏付けられた。インターネットによる音楽配信サービスの世界最大手であるアップルの国内参入で、音楽配信サービスはより利用しやすい環境になってくると思われる。成長市場として拡大する携帯MP3プレーヤー市場だが、音楽ソースでの環境の変化が市場形成にどのような影響を及ぼすのか、今後の動向が注目される。
*調査はBCN総研が実施したもので、2005年8月17日-22日の間、全国の男女を対象にWeb上で行った。有効回答数は1801件。
BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「携帯MP3プレーヤーの利用に関するアンケート」結果を発表した(MP3にはAACやWMAなど他の音声圧縮方式によるものも含む)。これによると、携帯MP3プレーヤーの所有者のうち、音楽配信サービス利用経験者は2割強、うち4割が「iTunes Music Store(iTMS)」の利用経験者であることがわかった。
●携帯MP3プレーヤーの所有率は、MD/CDなどの所有率を上回る
回答者のうち、携帯オーディオプレーヤーの所有者は39.9%と全体の約4割を占めた。所有の携帯オーディオの種類としては、「携帯MP3プレーヤー(HDD内蔵型)」が26.6%と最も多く、次いで「携帯MDプレーヤー」、「携帯MP3プレーヤー(フラッシュメモリ内蔵型)」(それぞれ24.6%)の順となっている。携帯MP3プレーヤー(HDD内蔵型+フラッシュメモリ内蔵型+メモリカード装着型)の所有者は57.6%を占め、従来型の携帯MD/CD/カセットプレーヤーの所有率を上回っている。性別では、女性の携帯MP3プレーヤー所有率は40.8%にとどまっており、男性の所有率(65.4%)を大幅に下回っている。
●所有の携帯MP3プレーヤーのメーカーは「アップル」がトップ
所有の携帯MP3プレーヤーのメーカーについては、「アップル」が35.7%を占めトップで、次いで「ソニー」(10.9%)、「Rio Japan」(8.2%)と続いている。ソニーは、2005年4月にフラッシュメモリ内蔵型を中心に新製品を投入し、市場でのシェアを伸ばしつつあるが、2001年11月に初代の「iPod」を投入して以来市場を牽引してきたアップルが、所有率で「ソニー」を圧倒している。
携帯MP3プレーヤー用に保存している曲数(PCなどのHDDへの保存を含む)としては、「500曲未満」が65.0%と過半を占め、平均では817曲となっている。携帯MP3プレーヤーでは、HDD内蔵型の20GBで約5,000曲もの保存が可能だが、ユーザーの大半は1,000曲にも満たない曲数を保存しているのが現状のようだ。
●音楽ソース、2割がネット配信に
携帯MP3プレーヤーで利用している音楽ソースとしては、「販売店(通販を含む)で購入したCD」(67.9%)が7割近くを占めるなど、依然としてCDのウエイトが高い。ただ、「インターネットによる音楽配信サービス」(20.5%)も2割強を占め、無視できない量感を示しつつあり、変化に向けた潮流もうかがえる結果となっている。
また、音楽配信サービスを利用したことがあるとする回答者に、利用経験のある音楽配信サービスを聞いたところ、「iTunes Music Store」が40.0%とトップを占め、2位の「TSUTAYA onlines」(27.1%)を大幅に上回った。「iTunes Music Store」の国内でのサービス開始が2005年8月4日であったことから、本調査の実施時期(8月17日?22日)などを勘案すると、非常に短期間で利用が広がっている様子が見受けられる。
アップルでは、「iTunes Music Store」(以下、iTMS)はサービス開始後の4日間でダウンロード数100万曲を達成したと発表したが、今回の調査でも短期間での利用者の多さが裏付けられた。インターネットによる音楽配信サービスの世界最大手であるアップルの国内参入で、音楽配信サービスはより利用しやすい環境になってくると思われる。成長市場として拡大する携帯MP3プレーヤー市場だが、音楽ソースでの環境の変化が市場形成にどのような影響を及ぼすのか、今後の動向が注目される。
*調査はBCN総研が実施したもので、2005年8月17日-22日の間、全国の男女を対象にWeb上で行った。有効回答数は1801件。