日立GST、情報家電機器など向け1.0型と1.8型の小型HDDを発売
日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST、中西宏明会長、CEO)は、05年1月に発表した1.0型/1.8型ハードディスクドライブ(HDD)を「Microdrive 3K8シリーズ」および「Travelstar C4K60 Slimシリーズ」として発売した。
同製品は省スペース・大容量を実現したほか、ZIFコネクタによる搭載容易性、業界初のCE-ATAインターフェースの採用、低消費電力化によるバッテリ稼働時間の伸長、落下センサーの採用をはじめたとした耐衝撃技術の搭載など、情報家電機器向けのHDDに必要な特徴を備える。
「Microdrive 3K8」の容量は8GBと6GBの2製品。従来の1.0型「Microdrive 3K6」に比べて、ほぼ20%減の小型化と約40%減の低消費電力化を実現している。CE-ATAインターフェースのほか、ATAインターフェースおよびATA on MMCインターフェースもサポートする。すでにサンプル出荷を開始、量産出荷は10月の予定。落下センサー技術「ESP機能」、CE-A TA/ATA on MMCインターフェースの製品は12月の出荷を予定している。
「Travelstar C4K60 Slim」は従来製品より約30%薄型化し、1プラッターで5mm圧を実現した。容量は1プラッターで30GB、2プラッターで60GB。磁気ヘッドにフェムトスライダーを採用することで、従来機種比約20%の耐衝撃性改善と消費電力低減を図った。30GBの量産出荷は9月末、60GB製品は06年代1四半期の出荷を予定している。
同社は多機能携帯電話や多機能オーディオ・ビデオプレーヤなど情報家電機器への採用を期待しており、搭載製品は今年末にも製品化される見通し。