三菱重工、話しかける家庭用人型ロボット世界初で一般に販売、157万5000円
三菱重工業は、ブロードバンド通信環境を利用している東京23区内在住者を対象に、家庭用ロボット「wakamaru」を100台限定で発売する。価格は本体が157万5000円、各種情報使用料・サポート費用を含んだ月会費が1万500円。予約は9月16日から開始し、10月31日まで受け付ける。
「wakamaru」は、オーナーに合わせた生活リズムを持ち、インターネットを介して、天気予報などの情報提供やメッセージ伝達などの複数のサービスを提供する人型ロボットで、コミュニケーション能力を持つ本格的な家庭用ロボットの一般販売は世界で初めて。複数のセンサーや画像処理機能を内蔵し、部屋の中を自律走行しながら10人までの顔認識が可能で、近づいて話しかけてくる。スケジュール管理、留守番、異常時の通報などの機能も備え、バッテリーが切れそうになると、自動的に充電装置へ移動し充電する知能をもつ。
購入者と緊密なコンタクトを図りながら、人型ロボットの家庭への円滑な導入と、将来の本格販売を睨んだ新市場の構築を進めていくのが狙い。購入方法は購入申込・抽選方式で、品川にある同社本社ビル2階のショールーム「エムズスクエア」など都内3か所の商談会場で購入申し込みができる。また、専用のウェブサイトとフリーダイヤルから体験予約が可能で、イルムス池袋とシブヤ西武では商品展示も行う。
同社は、今回の販売に先立ち、伊藤忠商事、オムロンフィールドエンジニアリングなど計6社と「wakamaru」の販売支援・運営管理に関する共同運営体設立契約を締結した。これに従い、伊藤忠商事、住友商事、三菱商事の3社が販売支援を担当、また、西華産業がアプリケーションの整備を、ベルシステム24が販売コールセンターの運営管理を、オムロンフィールドエンジニアリングが設置・保守などのフィールドサービスを担当する。
なお、申し込み多数の場合は、11月上旬に購入申込者の中から抽選を行う。12月上旬から順次納品の予定。戸別訪問で設置、巡回で説明も行う。