東京電力と古河電工、廃棄する光ファイバケーブルのリサイクルを開始

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2005/08/11 12:30



 東京電力(勝俣恒久社長)は、古河電気工業(石原廣司社長)と共同で、撤去などによって不要となった光ファイバケーブルを回収し、一部の構成部材を光ファイバケーブル用ドラムなどにリサイクルする取り組みを開始した。準備を進め、06年度から同社で発生するすべての廃ケーブルに適用する計画。

 光ファイバケーブルのリサイクルは、国内の電力会社としては初の取り組み。リサイクル処理は、千葉県市原市にある古河電気工業のグループ会社、材工において行う。

 具体的には、回収した廃ケーブルから心線などを取り除き、再利用する被覆とスロットロッドを取り出す。これを細かく裁断、熱を加えて溶かし、フィルターで不純物を取り除く。さらに、これを棒状に押し出し成形した後、裁断してペレット(粒状)にする。ドラムなどリサイクル製品の製造にあたっては、このペレットを溶かし、用途に応じてポリプロピレンを混ぜ合わせて使用する。

 同社で発生する廃ケーブルは年間約130トン。これらの被覆とスロットロッドをすべてドラムにリサイクルすると、約3400個を製造することが可能で、産業廃棄物として埋設処理する量を最大約50%削減できる。