日本SGI、スパコンのアーキテクチャを採用したLinuxエントリーサーバー
日本SGI(和泉法夫社長)は、64ビットLinuxに対応するとともにIntel Itanium 2プロセッサを搭載したエントリーサーバー「SGI Altix 330」と、ワークグループ向けストレージ「SGI InfiniteStorage S330」を発売する。
「Altix 330」は、高バンド幅のNUMAflex共有メモリアーキテクチャや双方向6.4GB/秒を実現するNUMAlinkインターコネクト、さらに高可用性のデータ管理機能など、SGIのスーパーコンピュータと同一のAltixシステムのアーキテクチャを採用。従来のAltixと同様に優れた柔軟性を備えつつ、単一の共有メモリシステムで最大16CPUまでの拡張性をもつ。
一方、ワークグループ向けスケーラブル・ストレージ「InfiniteStorage S330」は、最新のファイバー・チャネルアーキテクチャに対応したコントローラに大容量SATAディスク・ドライブを搭載。最大485MB/秒の持続転送レートで、ビデオストリーミングや地震探査といった高バンド幅のアプリケーションなどに適している。
同社では、この両製品を組み合わせることで、比較的小規模なハイパフォーマンスコンピューティングシステムや企業内の部門、またその拡張性能を引き出した大規模基幹システムへの適用まで、これまでの「Altixシリーズ」を導入していなかった需要を開拓していく計画。直接販売に加えてチャネル販売も行う。
価格は、「Altix 330」が最小構成で191万5000円から。「InfiniteStorage S330」が同284万円から。さらに、同ストレージを「Altix 330」と統合して活用することで、システムのトータル価格を安く抑えることができる。