タワーレコード、米ナップスターと提携し音楽配信サービス参入を表明
タワーレコード(伏谷博之社長)とアメリカの音楽配信大手・ナップスター社は8月4日、日本市場での音楽配信事業に関して業務提携し、両社による合弁企業を10月に設立することで合意したと発表した。
新会社の名称は「ナップスタージャパン株式会社(予定)」で、資本金は4億9千万円、出資比率はタワーレコードが68.5%、ナップスター社が31.5%。代表取締役兼CEOには、タワーレコードの伏谷博之代表取締役社長が兼任で就任する。今後、ナップスターブランドでの音楽配信事業開始に向け準備活動を行い、06年4月からサービスを開始する。
ナップスター社は、03年11月から音楽配信サービスを開始、すでに米国、英国、カナダの3か国で展開しており、ドイツでもサービス開始が決定している。1曲単位の従量制ダウンロードサービス(アラカルト・サービス)に加え、月々の会費を支払うことで好きなだけ楽曲がダウンロードできる会員向け定額サービス(サブスクリプション・サービス)を導入し、幅広い支持を集めている
タワーレコードは、ナップスター社のアラカルトとサブスクリプションの2つのサービス体系がユーザーにとってメリットが高いと判断、同社との協業によって音楽配信事業に参入する。一方、ナップスター社は、日本市場参入にあたっては、日本の音楽市場をよく理解しているパートナー企業と協業したいとの考えから、音楽小売のトップ企業として高いノウハウを持つタワーレコードと業務提携した。
なお、サービス開始にあたっては、タワーレコード各店の店頭やEコマースサイト「@TOWER.JP」、店頭配布のフリーマガジンなどとの連動を行い、パッケージビジネスとの相乗効果による市場拡大を図る。