富士写真フイルム、世界初903万画素の高感度レンズ一体型デジカメなど2機種
富士写真フイルム(古森重隆社長)は、電子ビューファインダーを搭載したレンズ一体型“ネオ一眼デジタルカメラ”2機種を、富士フイルムイメージング(田中康夫社長)を通じて発売する。
発売時期は、最高感度ISO1600・10倍ズーム搭載の「FinePix S5200」が9月上旬、レンズ一体型デジタルカメラで世界初となる有効画素数903万画素を実現したフラッグシップモデル「FinePix S9000」が8月下旬。価格はともにオープンで、実勢価格は「FinePix S5200」が5万円前後、「FinePix S9000」が8万円前後。
両機種ともに「スーパーCCDハニカムV HR」と「リアルフォトエンジン」を搭載。「S5200」では有効画素数512万画素と最高感度ISO1600を、「S9000」では有効画素数903万画素と最高感度ISO1600を実現した。高感度を生かして望遠時のブレを防ぐ「ブレ軽減モード」を使用すれば、運動会などで動き回るこどもや、学芸会など屋内の舞台でも、手ブレや被写体ブレを心配せずに撮影できる。さらに、水族館や美術館など暗所での撮影にも効果を発揮し、フラッシュを使わずにその場の雰囲気を美しく再現する。
「S5200」は、8群11枚の高精細フジノン光学式ズームレンズを搭載し、焦点距離38mm?380mm相当の高倍率10倍ズームが可能。また、高倍率機ではトップクラスの約1.1秒という高速起動、0.01秒のシャッタータイムラグ、撮影間隔最短約1.1秒といったクイックレスポンスを実現した。
「S9000」は、焦点距離28mm?300mm相当で超ワイドレンジの高精細フジノン光学式10.7倍ズームレンズを搭載。風景やスナップに適した広角の28mmからポートレートやスポーツ撮影に適した望遠の300mmまで、1本のレンズで幅広いシーンに対応する。さらに、1cmまで接写可能なスーパーマクロから望遠時のマクロ撮影まで、多彩なマクロ撮影も可能。
このほかの特徴は、(1)約0.8秒の瞬間起動、最短約1.5秒の撮影間隔を実現、(2)可動式液晶モニタによるマルチアングル撮影、(3)現在のデジタル一眼レフカメラではできない動画撮影が可能――など。