日立マクセル、より「ペン」に近づいた、次世代デジタルペンの新モデル
日立マクセル(赤井紀男社長)は、システムインテグレータなどを対象に、よりスリムで書きやすくしたアノト方式デジタルペンの新モデル「DP-201」を発売した。
光学系を小型化し、電子部品や回路基板をコンパクトにまとめることにより、従来比で約15%スリム化。より「ペン」に近い使用感を実現した。さらに、USBと無線接続できるブルートゥースの両方の機能を内蔵。モバイルにも適したクレードル型充電スタンドも採用した。なお「DP-201」と専用ソフト、専用ノートをセットにした「Basic Box」は今秋発売の予定。
アノト方式デジタルペンとは、スウェーデンのアノト社が開発し、主にヨーロッパで実用化が進んでいる次世代の入力ディバイス。通常の紙に小さな特殊ドットを印刷した専用紙とセットで利用する。ペンには小型のカメラが内蔵されており、特殊ドットを読み取り、紙の上の位置情報を正確に特定。手書き文字や図、絵などのアナログ情報を手軽でスピーディにデジタル情報に変換できる。
ペンと紙という分かりやすいインタフェースであるため、特別な技術や訓練を必要しない点も大きな特徴で、日本でも携帯電話やパソコン経由の手書きメール、手書きファックス、宅配便伝票などの分野で実用化が進んでいる。