デジカメ専用想い出箱? この夏はモバスト持って旅に出よう
デジカメで撮った写真をカメラごと回覧。そんな光景を旅先でよく見かける。でも本来カメラは撮るためのもの。夢中で撮ったら知らぬ間に容量いっぱい。消すに消せず撮るに撮れずという失態は避けたい。そんなときに便利なのがいわゆるモバスト、モバイルストレージ。小さい箱ながら膨大な数の写真を、バッテリー駆動のHDDで丸ごと面倒見てくれる「デジカメ専用の想い出箱」だ。この夏、家族や仲間との旅に連れて行けば盛り上がること間違いなし。モバストって何? という素朴な疑問の答えからタイプ別売れ筋モデルまで、ここで一挙にご紹介しよ
デジカメで撮った写真をカメラごと回覧。そんな光景を旅先でよく見かける。でも本来カメラは撮るためのもの。夢中で撮ったら知らぬ間に容量いっぱい。消すに消せず撮るに撮れずという失態は避けたい。そんなときに便利なのがいわゆるモバスト、モバイルストレージ。小さい箱ながら膨大な数の写真を、バッテリー駆動のHDDで丸ごと面倒見てくれる「デジカメ専用の想い出箱」だ。この夏、家族や仲間との旅に連れて行けば盛り上がること間違いなし。モバストって何? という素朴な疑問の答えからタイプ別売れ筋モデルまで、ここで一挙にご紹介しよう。
●ひたすら溜め込むピュアタイプか、観て楽しめるAVタイプか
主にデジカメのデータをバックアップするのがモバスト。基本的にはバッテリーで駆動する小型のハードディスクだと思えばよい。おおよそ20GBから80GBの容量があり、USB経由でデジカメから直接データを吸い上げたり、CFやSDカード等のメモリカードスロット経由でデータをコピーできたりする。
PCなしで大量のデータをバックアップできるモバストだが、大きく分けて2つの種類がある。ひとつは「ピュアタイプ」。ただひたすらデータのバックアップに特化したモデルだ。カメラメーカーやメモリカードメーカーなどの製品に多い。ほとんどの機種がメモリーカードスロットを備えており、カード経由でのバックアップが行える。小型の液晶で簡単な画像のチェックができるモデルもある。「BCNランキング」05年6月度で、このタイプのモバスト売れ筋ランキング1位はバッファローのDirectStation POCKET「HD-DPM20U2/CR(20GB)」。10種類のメディアに対応するカードリーダを搭載しながら145gと軽いのが特徴だ。
もうひとつは「デジタルAVプレーヤータイプ」。モバストとしてだけでなく、動画や音声の再生が行えるマルチAVプレーヤーとしても利用できるタイプだ。「BCNランキング」の携帯ビジュアルプレーヤー部門でダントツの強さを見せるのが、モバストの代表格ともいえるエプソンの「Photo Fine Player P-2000」。そのほかにもいくつかのモデルが出ているが、中にはモバストとして使えないものもあるので、店頭で確かめてから購入したい。
また、携帯オーディオに分類される東芝のgigabeat F41などでも、モバスト機能がついたものがある。iPod PHOTOは、サードパーティー製アタッチメントを利用することで、モバストとして利用できる。
●プリントするよりまずモバストで「観る」写真
デジカメの普及で、写真の楽しみ方はずいぶん変わった。「まずプリント」という旧来の楽しみかたより、撮ったその場でデジカメそのものを回覧、画面を観てて楽しむ、というスタイルが増えてきたのではないだろうか。
最近ではコンデジ(コンパクト・デジカメ)も2.2型、2.5型といった大きな画面がついたものも増えたきた。とはいえ大きさは名刺サイズの半分程度。回覧する「写真」の大きさとしては、少し物足りない。先ほど紹介したエプソンの「P-2000」なら、3.8型とほぼ名刺大の液晶で40GBのHDDを積んでいるため、仲間同士、その場で観て楽しむ用途にはぴったりだ。
画面の大きいポータブルAVプレーヤータイプのもう一つのメリットは、アルバムごとごっそり持ち歩いて楽しめるという点。以前撮った写真を友達に見せるために、デジカメの画像データを消さずにとっておくという涙ぐましい努力は必要ない。撮ったらすぐにモバストにコピー。あとは、モバストで楽しむのがスマートだ。
●画素数の多くなったデジカメ環境では、ある意味必需品?
こうしたモバストがとくに活躍するのは旅行など、身近にバックアップ環境がない中で、撮影枚数が多くなるシーン。仮に撮影しまくってメモリーカードが満杯になっても、その場でバックアップ。メモリーカードを空にしてすぐに撮影が再開できる。HDDに比べ割高なメモリーカードを何枚も買い足すよりはるかに経済的だ。
コンデジでも700万画素のものが登場し、500万画素クラスがスタンダードになりつつある昨今、デジカメの撮像データはどんどん大きくなっている。一眼レフに至っては入門機でさえ600?800万画素、フルサイズの撮像素子を搭載した上位機種では1000万画素を超えるものもある。せっかくならその高画質を思う存分使い切りたい。「たくさん撮るため」に画質を落とす、なんてことは考えたくない。モバストがあれば、メモリ容量を気にすることなく最高画質モードで撮影できる。
デジタル一眼レフのユーザーならもちろんのこと、たくさん撮ってたくさん観たいデジカメユーザーなら、この夏、モバストの導入を真剣に検討してもよいのではないだろうか。デジカメライフは確実に快適になるだろう。(市川昭彦<Aqui-Z>)
デジカメで撮った写真をカメラごと回覧。そんな光景を旅先でよく見かける。でも本来カメラは撮るためのもの。夢中で撮ったら知らぬ間に容量いっぱい。消すに消せず撮るに撮れずという失態は避けたい。そんなときに便利なのがいわゆるモバスト、モバイルストレージ。小さい箱ながら膨大な数の写真を、バッテリー駆動のHDDで丸ごと面倒見てくれる「デジカメ専用の想い出箱」だ。この夏、家族や仲間との旅に連れて行けば盛り上がること間違いなし。モバストって何? という素朴な疑問の答えからタイプ別売れ筋モデルまで、ここで一挙にご紹介しよう。
●ひたすら溜め込むピュアタイプか、観て楽しめるAVタイプか
主にデジカメのデータをバックアップするのがモバスト。基本的にはバッテリーで駆動する小型のハードディスクだと思えばよい。おおよそ20GBから80GBの容量があり、USB経由でデジカメから直接データを吸い上げたり、CFやSDカード等のメモリカードスロット経由でデータをコピーできたりする。
PCなしで大量のデータをバックアップできるモバストだが、大きく分けて2つの種類がある。ひとつは「ピュアタイプ」。ただひたすらデータのバックアップに特化したモデルだ。カメラメーカーやメモリカードメーカーなどの製品に多い。ほとんどの機種がメモリーカードスロットを備えており、カード経由でのバックアップが行える。小型の液晶で簡単な画像のチェックができるモデルもある。「BCNランキング」05年6月度で、このタイプのモバスト売れ筋ランキング1位はバッファローのDirectStation POCKET「HD-DPM20U2/CR(20GB)」。10種類のメディアに対応するカードリーダを搭載しながら145gと軽いのが特徴だ。
もうひとつは「デジタルAVプレーヤータイプ」。モバストとしてだけでなく、動画や音声の再生が行えるマルチAVプレーヤーとしても利用できるタイプだ。「BCNランキング」の携帯ビジュアルプレーヤー部門でダントツの強さを見せるのが、モバストの代表格ともいえるエプソンの「Photo Fine Player P-2000」。そのほかにもいくつかのモデルが出ているが、中にはモバストとして使えないものもあるので、店頭で確かめてから購入したい。
また、携帯オーディオに分類される東芝のgigabeat F41などでも、モバスト機能がついたものがある。iPod PHOTOは、サードパーティー製アタッチメントを利用することで、モバストとして利用できる。
●プリントするよりまずモバストで「観る」写真
デジカメの普及で、写真の楽しみ方はずいぶん変わった。「まずプリント」という旧来の楽しみかたより、撮ったその場でデジカメそのものを回覧、画面を観てて楽しむ、というスタイルが増えてきたのではないだろうか。
最近ではコンデジ(コンパクト・デジカメ)も2.2型、2.5型といった大きな画面がついたものも増えたきた。とはいえ大きさは名刺サイズの半分程度。回覧する「写真」の大きさとしては、少し物足りない。先ほど紹介したエプソンの「P-2000」なら、3.8型とほぼ名刺大の液晶で40GBのHDDを積んでいるため、仲間同士、その場で観て楽しむ用途にはぴったりだ。
画面の大きいポータブルAVプレーヤータイプのもう一つのメリットは、アルバムごとごっそり持ち歩いて楽しめるという点。以前撮った写真を友達に見せるために、デジカメの画像データを消さずにとっておくという涙ぐましい努力は必要ない。撮ったらすぐにモバストにコピー。あとは、モバストで楽しむのがスマートだ。
●画素数の多くなったデジカメ環境では、ある意味必需品?
こうしたモバストがとくに活躍するのは旅行など、身近にバックアップ環境がない中で、撮影枚数が多くなるシーン。仮に撮影しまくってメモリーカードが満杯になっても、その場でバックアップ。メモリーカードを空にしてすぐに撮影が再開できる。HDDに比べ割高なメモリーカードを何枚も買い足すよりはるかに経済的だ。
コンデジでも700万画素のものが登場し、500万画素クラスがスタンダードになりつつある昨今、デジカメの撮像データはどんどん大きくなっている。一眼レフに至っては入門機でさえ600?800万画素、フルサイズの撮像素子を搭載した上位機種では1000万画素を超えるものもある。せっかくならその高画質を思う存分使い切りたい。「たくさん撮るため」に画質を落とす、なんてことは考えたくない。モバストがあれば、メモリ容量を気にすることなく最高画質モードで撮影できる。
デジタル一眼レフのユーザーならもちろんのこと、たくさん撮ってたくさん観たいデジカメユーザーなら、この夏、モバストの導入を真剣に検討してもよいのではないだろうか。デジカメライフは確実に快適になるだろう。(市川昭彦<Aqui-Z>)