ソニー、αマウントを採用し、レンズ交換式デジタル一眼レフ市場に参入
ソニーとコニカミノルタフォトイメージングとは、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラを共同開発することで合意したと発表した。マウントは「αマウントシステム」に準拠し、互換性をもつ新たなデジタル一眼レフカメラの商品化を進めていく。ソニーでは「製品化への具体的な取り組みはこれからだが、来年夏ごろが目標」(広報)としている。同社では98年、99年とレンズ交換ができないタイプの一眼レフは発売してきたが、レンズ交換式の一眼レフは初めてとなる。
コニカミノルタは、フィルムカメラ時代から「αシリーズ」で培ってきたAF(自動焦点)技術、AE(自動露出)技術、一眼レフ特有のメカトロ技術や1600万本におよぶ交換レンズ資産がある。また、カメラグランプリを受賞した「α-7DIGITAL」では、CCDシフト方式のボディ内蔵手ぶれ補正技術を初めて搭載するなど、新機能の創造に取り組んでいる。一方ソニーは、CCDやCMOSなどのイメージセンサー、画像処理技術、リチウムイオンバッテリーなど、デジタル映像機器に不可欠な主要技術・デバイスをもち、小型・軽量化を実現する設計、トータルデザインと高密度実装技術によって、ビデオカメラ「ハンディカム」やデジタルスチルカメラ「サイバーショット」シリーズなどの商品を提案してきた。この両社の技術を融合させることで、魅力的な製品をつくりあげることがねらい。
今回の共同開発について、コニカミノルタフォトイメージングの宮地 剛社長は、「重点強化を目指しているデジタル一眼レフカメラの商品力の大幅な向上を図り、イメージングにおいて、新しい価値を創造していく」と述べた。
また、ソニー執行役 EVP、パーソナルオーディオビジュアルネットワークカンパニー NCプレジデントの中川 裕氏は、「ソニーは今後、成長著しいレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ市場に参入し、デジタルイメージング事業をさらに強化していく」としている。