IIJなど、ネット経由でスペースシャトルライブDV映像を無圧縮でCATVに配信
インターネットイニシアティブ(IIJ、鈴木幸一社長)とアイアイジェイメディアコミュニケーションズ(IIJ-MC、鈴木幸一社長)は、日本時間7月14日午前4時51分に米国NASAケネディ宇宙センターから打ち上げ予定のスペースシャトル「ディスカバリー号」からの高品質ライブ映像をCATV向けに配信すると発表した。旭川ケーブルテレビ、エルシーブイのCATV向け、岡山県情報ハイウェイ向けに配信し、CATV視聴者は通常のCATV番組としてテレビで視聴することができる。
今回の配信では、デジタルビデオ(DV)信号を圧縮することなく、そのままインターネット上で配信できる「DV over IP技術」を利用する。同技術は、従来のストリーミング技術と異なり、映像データを圧縮せずにインターネット上で配信を行うため、劣化のない迫力のあるライブ映像を提供することができる。
また、配信にあたり、IIJグループでは、自社開発の計測システムによって、受信品質データの計測、評価を行う。「DV over IP技術」は、放送と通信の融合が進む中で注目されているものの、ビデオのように連続して送信する映像配信技術については、品質を監視する手段が確立されていなかった。今回、IIJグループの持つ高いネットワーク運用技術をもとにネットワークの状況やアプリケーションの状態を複合的に計測することで、インターネット上での高品質映像配信のクオリティを検証し、今後のサービスレベルの向上に役立てたい考え。
なお、今回のスペースシャトル計画(STS-114ミッション)は、2003年2月のスペースシャトル「コロンビア号」の事故以来はじめてのフライト。世界中から注目されており、野口聡一宇宙飛行士が船外活動を行う予定。