米MS、カンファレンス最終日でバルマーCEO「IBMに負けるわけがない」

ニュース

2005/07/11 10:26



 米マイクロソフトが米国・ミネアポリスで開催している「マイクロソフト・ワールドワイド・パートナー・カンファレンス2005」、最終日となる米国時間7月10日、スティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)が「ビジョン・キーノート」に登壇、開口一番に「I Love Partners!」と雄叫びを上げ、会場を沸かせた。

 ステージに登場したバルマーCEOは興奮状態。「パートナーからエネルギーをもらっているから」だという。会場に詰めかけた約6200人のパートナーを見渡し、「“勝つ”ために我々(MS)を信頼している」と認識。力がみなぎり、さらにテンションは高まる。感謝の念を込め、「Thank You!」を何度も繰り返し、「パートナーと二人三脚を続けるためには、我々も勝ち続ける企業でなければならない」ことを挙げた。

 05年度(05年6月期)の売上高は具体的には明らかにしなかったものの、「良い結果が出せた」という。「売り上げの97?98%がパートナー経由であることから、我々が売り上げを伸ばせば、パートナーも良くなる」ことをアピール。しかし、実際はパートナーによって状況が異なるといえる。そのため、「我々は、“パワー”を与えるテクノロジーをパートナーに提供していく。パートナーは、このテクノロジーを活用してイノベーションを起こす」と、パートナーシップを一段と強固なものにすることにより、同社とパートナーがともに成長していくサイクルを確実に作り上げていく姿勢を示した。

 ビジョン・キーノートでは、パートナーを代表して3社がステージに上がり、そのパートナーの質問にバルマーCEOが答えるというパフォーマンスもあった。次世代プラットフォーム「ロングホーン」の出荷時期が遅れていることでビジネスチャンスを逃している、というパートナーからの厳しい質問に対しては、「顧客企業のなかには、古いシステムを活用しているケースも多い」と、インフラビジネスが現状でも十分にビジネスチャンスがあると答えた。

 また、パートナーがIBMなど大手ベンダーに対抗しなければならないケースが出ているとの質問には、「IBMの製品が最高のものであるとは思わない。当社とパートナーのみなさんが集まれば、IBMに負けるわけがない。ともに協力して勝ちましょう」と訴え、会場が熱気に包まれた。