富士通オートメーション、対話ができる二足歩行ロボット、630万円で
富士通オートメーションは、富士通研究所と共同でコミュニケーション機能や画像認識機能など外界との連携機能を強化した小型ヒューマノイドロボット「HOAP-3(ホープスリー)」を開発、受注・販売を開始した。価格はオープンで、実勢価格は税別630万円から。今後3年間で100体の販売を目指す。
「HOAP-3」は、身長60センチ、体重8.8キログラムの研究開発用ロボット。03年に発売した「HOAP-2」の扱いやすさ、運動性能を継承しつつ、コミュニケーション機能や画像認識機能など外部との連携機能を強化。カメラ、マイク、スピーカー、表情用LED、音声認識機能、音声合成機能、画像認識機能を追加し、人との対話などロボットを使ったコミュニケーションの研究や、視覚と動作を連携させたロボットの研究開発、博物館における展示など幅広い目的で利用できるようにした。
「HOAPシリーズは、これまで東大や阪大さらにはNASAなど、大学や研究機関を中心に100台ほど納入してきたが、運動性能だけでなく、コミュニケーション機能を充実したものがほしいとの要望が多かった。今回の HOAP?3 ではそうした声に応えた」(営業統括部営業部)。
首・腕のアクチュエータ、距離センサー、握力センサーを追加し、動作表現力も強化。これらすべての機能は、パソコンによって有線または無線で制御可能で、無線制御するために高機能CPUと高速無線LANを搭載している。
従来の「HOAPシリーズ」と同様、ハードウェアとソフトウェアの内部インターフェイス情報を公開するため、ユーザーが自由にプログラムすることが可能。また、開発した制御プログラムの事前確認が可能なシミュレーションソフトを標準添付しており、効率的なプログラム開発を行うことができる。