ヤマハ、1台で音楽CDの制作までできる、オーディオワークステーションなど

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2005/07/04 17:00



 ヤマハ(伊藤修二社長)は、デジタルミキサー、ハードディスクレコーダー、CD-RWドライブなどを一体化し、楽器やボーカルの多重録音からCD制作まで1台で行える、オールインワンタイプのプロフェッショナルオーディオワークステーション「AW1600」「AW2400」2機種と、プロ仕様のミュージックシンセサイザー「S90 ES」を発売する。

 「AW1600」「AW2400」は、プロフェッショナルオーディオワークステーション「AWシリーズ」の第2世代モデル。オーディオデータ量子化=16bit/24bitへの対応、AD/DAアナログ回路の徹底的なリファインによるプログレードの高音質、従来よりさらに簡単に操作できるイージーオペレーションを実現、さまざまな新機能を搭載した。従来機種「AW4416」「AW2816」「AW16G」との間でソングデータの互換性も確保している。

 「AW1600」は、ギタリストやボーカリストなどのプレーヤー層や、これからバンドや音楽制作を始めようとしているエントリー層を主なターゲットとするベーシックモデル。36ミキシング入力のデジタルミキサー、2系統のマルチエフェクター、16トラックのハードディスクレコーダー、リズムトラックなどの作成に便利なクイックループサンプラーなどを統合。最大8本のマイクを同時に使用したレコーディングに対応し、自宅での録音・制作から、練習スタジオなどでのバンド録音やライブレコーディングまで活用できる。

 「AW2400」は、プロや本格志向のアマチュアミュージシャン、中・上級の自宅録音ユーザー向けのプロフェッショナルモデル。48ミキシング入力のデジタルミキサー、プログレードの4系統のマルチエフェクター、24トラックのハードディスクレコーダー、CD-RWを統合。また、多彩なフォーマットの入出力を拡張できるMY(Mini YGDAI)スロット1基を実装し、大型液晶パネル、テンキー、ダイレクトロケートキーなど操作効率を高めるツールを備える。MIDIリモート機能やUSB2.0データ転送など、コンピュータをベースとした音楽制作との親和性もさらに向上させた。

 「S90 ES」は、上級・中級者層の演奏派ユーザーを主なターゲットとするプロ仕様のミュージックシンセサイザー。同社のシンセサイザー「Sシリーズ」の最上位モデルで、サウンドと機能を強化し、高品位のピアノ音色と優れたパフォーマンス性能を実現した。

 さらに、コンピュータとダイレクトに接続できるUSB(TO HOST)端子、フラッシュメモリなど記憶媒体が使用できるUSB(TO DEVICE)端子、同製品を外部音源として使用できる「マルチモード」、シーケンスソフトなどを本体からコントロールできる「PCリモート機能」などを搭載する。

 発売日は、「AW1600」と「S90 ES」が7月20日、「AW2400」が8月下旬。価格は、「AW1600」「AW2400」がオープン、「S90 ES」が27万3000円。