ワオと大日本印刷、ICタグを使った登下校情報配信サービスを全国導入へ
ワオ・コーポレーション(西澤昭男社長)と大日本印刷(北島義俊社長)は、生徒の登下校時の安全確保を目的にICタグを使った登下校情報配信サービス「KIDS IN FEEL」をワオ・コーポレーションが運営する全国の進学塾「能開センター」「個別指導Axis」「能開予備校」で開始する。全国導入に先立ち、栃木、大阪、岡山、広島の4府県で7月1日から1か月間テスト導入を実施し、来春から本格運用を開始する予定。
「KIDS IN FEEL」は、大日本印刷とドコモ・システムズ(中津川丹社長)が共同で行っているサービスで、ICタグを使い、登下校・入退室情報を保護者などにメール配信するもの。配付したICタグ内蔵カードを生徒が各校に設置した専用の読み取り機にかざすことで、登下校情報が保護者の携帯電話やパソコンのメールに配信される。また、保護者ごとにユーザーIDとパスワードを発行し、いままでの出席履歴や学校からの連絡事項が見られる保護者向けWebサイトにログインできるようにする。
一方、ワオ・コーポレーションの各校では、出席情報管理機能や同報メール配信機能が利用可能になり、学年やクラスなどをグループ登録し、それぞれのグループに対して異なるメールを配信することができる。
今後の導入予定としては、7月1日から31日までの1か月間、栃木、大阪、岡山、広島の4府県で希望者(約1000人を予定)を対象にテスト運用を実施。その結果を踏まえ、秋から本格運用を順次開始し、06年春には全国22都道府県240校に通う約4万人の小・中・高校生の全生徒を対象にサービスを展開する。