セイコーエプソン、4800dpiでフィルム対応の2万円台スキャナなど3モデル
セイコーエプソン(花岡清二社長)は、フィルムスキャン対応のカラリオスキャナに新モデル3機種を追加し、エプソン販売(真道昌良社長)を通じて6月23日に発売する。価格はそれぞれオープンで、予想実勢価格は「GT-X750」が2万円台後半、「GT-F570」が1万円台後半、「GT-F520」が1万円台中ごろ。カラリオスキャナシリーズ全体で、1年間に20万台の販売を目指す。
「GT-X750」は、光学解像度4800dpiによる高精細なスキャニングが可能なハイエンドモデル。CCDセンサ部には、高集光力を実現するオンチップマイクロレンズ付きの高密度6ラインカラーCCD「α-Hyper CCD II」を搭載。「フィルムスキャン機能」も標準で装備し、35mmストリップ12コマ、マウント4コマ、ブローニ1枚(最大6×12cm)のスキャンが可能。また、高性能なゴミ・キズ除去が可能な「Digital ICE」と、さらに速度優先の「Digital ICE Lite」を搭載し、ユーザー環境に応じた使い分けが可能。
「GT-F570」には、従来機「GT-F550」で搭載のオートフィルムローダの操作性を改善。フィルムホルダを使用することなく、35mmストリップフィルムの一端を挿入するだけで自動的にフィルムをローディングし、6コマの連続スキャンが可能となった。
「GT-F520」は、フィルムホルダの使用によって35mmフィルム連続4コマの読み取りが可能。また、「GT-F570」とともに、光学解像度3200dpiの高解像度と48bit(RGB各色16bit)入出力の高階調なスキャニングを実現。CCDセンサ部には、オンチップマイクロレンズ付きの高密度6ラインカラーCCD「α-Hyper CCD II」を搭載している。また、従来機同様、独自のバキューム機構によって連続フィードが可能なマルチフォトフィーダもオプションで用意しており、紙焼き写真、名刺、ハガキなどの連続スキャンが可能。
さらに、新製品3機種ともに、本体前面にPDFナビボタンを搭載。書類をセットしてPDFナビボタンを押すだけで、複数ページのPDF保存や追加、削除、回転など、より簡単にPDFファイルを作成できるようになった。