インテル、家庭用デスクトップ向けデュアルコアプロセッサ発表
インテル(グレッグ・ピアーソン/吉田和正代表取締役共同社長)は5月27日、家庭向けデスクトップパソコン用プラットフォームとして、2つの実行コアを実装したデュアルコアプロセッサ「Pentium Dプロセッサ」を発表した。映像や音楽などのデジタルコンテンツを複数のユーザーが楽しめるよう、マルチタスク、マルチアクセス環境を実現した。
新プロセッサは、「PentiumDプロセッサ840」(動作周波数3.2GHz)、「同830」(同3.0GHz)、「820」(同2.0GHz)の3製品。いずれも2つの実行コアを備えており、それぞれのコアごとに1MBのキャッシュメモリを搭載している。1000個受注時の1個あたり価格は、840が5万7180円、830が3万4090円、820が2万6000円。
これらプロセッサに対応し、サラウンドサウンドや高品位ビデオ、高性能グラフィックスなどの家電的機能を備えたチップセット「945G Expressチップセット」も同時に発表した。両製品の組み合わせにより、パソコンを家庭内ネットワークに接続し、オーディオやビデオ、ゲームなど複数のコンテンツを家庭内の各種機器に配信可能な環境を実現できる。1000個受注時のチップセット1個あたりの価格は、内蔵型が4530円、外付け型が4100円。
インテルのデュアルコアプロセッサ製品の発表は、4月の「Pentiumプロセッサエクストリーム・エディション 840」に続く第2弾となる。吉田代表取締役共同社長は発表会見で、「今後、プロセッサはシングルからデュアルへほとんどが変わっていく。シングルが残るのは、小型・低消費電力の情報機器くらいになるだろう」と述べ、パソコン用プロセッサの大半は今後デュアル製品に移行していくとの見方を示した。
なお、インテルの発表を受け、アプライド、アロシステム(ツートップ、パソコン工房、フェイス)、エプソンダイレクト、マウスコンピュータージャパン、KOUZIRO、サイコム、サードウェーブ(ドスパラ)、ストリームシステムテクノロジー、ソニー、九十九電機、NEC、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、ピーシーデポコーポレーションが新プロセッサ搭載のパソコン発売を表明した。