商船三井客船、にっぽん丸船上から電子メールを送受信、自前パソコンは不要
商船三井客船(日野乾太郎社長)は、外航客船「にっぽん丸」船上から手軽に電子メールを送受信できる新しい電子メールサービスを開始した。対象は、2泊3日以上のレジャークルーズ。料金はクルーズの泊数に対して課金する定額料金制で、一日1000円。
船上でメールアドレスの発行を受け、5階の図書室に設置してある電子メール専用の共用PC端末を利用して電子メールを送受信する。共用PCを使う形だが、セキュリティ面を配慮した独自のメールシステムを開発。ユーザー相互のプライバシーを確保した。
利用できる時間帯やメールの送受信数などに制限はなく、24時間いつでも使い放題なのが特徴。ただ、日本籍船に許可されている通信回線が速度が遅く、非常に高額なものしかないため、当面の間は、添付ファイルのない10KB未満のテキストメールのみに制限する。
現在提供中のインターネット接続サービスに、新サービスを追加することで、にっぽん丸クルーズの充実度をさらに高めることが狙い。これまでのインターネット接続サービスは手持ちのモバイルPCを船の電話回線につなぐものだった。パソコンを持ち込まなくても手軽にメールができるサービスがほしいとの要望に応えたもの。