エプソン、大判インクジェットプリンタのハイクオリティモデルなど7機種

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2005/05/12 15:06



 セイコーエプソン(花岡清二社長)は、大判インクジェットプリンタの新商品として、新開発の「PX-P/K3インク」を搭載し、高画質を追求したハイクオリティモデル「MAXART K3」シリーズ4機種、および「PX-Pインク」を搭載し、高画質を実現しながら高生産性を追求したハイスピードモデル「MAXART」シリーズ3機種を、エプソン販売(真道昌良社長)を通じて5月下旬から順次発売する。両シリーズあわせて今後1年間で6万台の販売を目指す。

 「MAXART K3」シリーズは、定評ある「PX-Pインク」をさらに発展させた新開発の顔料インク「PX-P/K3インク」を採用。安定したグレーバランス、正確なカラーコントロール、滑らかな階調表現に加え、光沢感の向上、耐擦性の向上、メタメリズムの低減によって、さまざまなプロフェッショナルユーザーニーズに応える高品質を実現した。

 このインクによって、とくにカラーコントロールが難しい人肌などの低彩度な部分にライトグレーインクを下地として記録し、その下地に必要最小限のカラーインクで色彩を施すことで、色転びのないイメージ通りの色再現を可能にした。

 モノクロ画質でも、ブラック・グレー・ライトグレーの3種類の濃度のブラックインクによってモノクロの階調表現が大幅に向上し、暗部の細部にまで画像を滑らかな階調で表現する。ハイライト部では、ライトグレーインクを中心に出力。淡い色のカラーインクは色調を調整するための必要最小限の使用量に抑えることで、色転びのない豊かなモノクロ階調表現を実現している。高画質追求のハイクオリティモデルとして、プルーフ、フォト、ファインアートなど、さまざまなプロフェッショナルユーザーニーズに対応する。

 「MAXART」シリーズは、高性能顔料インクとして定評ある「PX-Pインク」と高速・高画質を実現するMSDT(マルチ・サイズ・ドット・テクノロジー)を採用。高速MACHヘッドの搭載に加えて各色360ノズルの確保、高速インターフェイス標準搭載で、高速と高画質を両立した。「PX-Pインク」は、染料インク並みの広い色再現範囲と高い耐光性・耐オゾン性・耐水性で顔料インクの長所はそのままに、高画質出力を実現している。

 A2プラス対応「PX-6200S」、A1プラス対応「PX-7500S」、B0プラス対応「PX-9500S」の全3機種をラインアップし、ポスター制作やCAD出力など、高い生産性が必要とされるビジネスや学校教育の現場での要求に応える。

 また、今回の新商品はいずれも新開発プリンタドライバによる四辺フチなし全面印刷を始め、多彩な印刷機能を搭載するなど、大幅な操作性の向上も実現した。作品の幅を広げるメディアラインアップの拡充や目的に合わせた活用ソフトウェアを各種取り揃えることで、大判プリンタの活躍の場をさらに広げるソリューション商品として展開していく。

 価格(税別)は、「MAXART K3シリーズ」の(1)A3プラスサイズ対応「PX-5500」がオープンプライス、5月下旬発売、(2)A2プラスサイズ対応の「PX-6500」が24万8000円、5月下旬発売、(3)A1プラスサイズ対応の「PX-7500」が29万8000円、2005年秋発売、(4)B0プラスサイズ対応の「PX-9500」が59万8000円、2005年秋発売。

 「MAXARTシリーズ」が、(1)A2プラスサイズ対応の「PX-6200S」が22万8000円、6月下旬発売、(2)A1プラスサイズ対応の「PX-7500S」が29万8000円、2005年秋発売、(3)B0プラスサイズ対応の「PX-9500S」が59万8000円、2005年秋発売。