PCデポ、ジェイ・ブリッジと資本・業務提携、家電・量販再生事業に参入

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2005/04/21 10:09



 ピーシーデポコーポレーション(PCデポ)は、4月20日開催の取締役会で、ジェイ・ブリッジと家電・量販の事業再生支援を目的する合弁会社の設立に向け、戦略的資本・業務提携を進めていくことで基本合意したと発表した。これよって、PCデポは、家電・量販再生事業に参入する。

 PCデポはパソコン、デジタル家電および関連製品を専門に取り扱うロードサイド型のパソコン総合専門店。取り扱い製品に高い専門性をもつと同時に、店舗の効率運営、経営戦略でも優れたノウハウがあり、PC業界の市場環境の変化とともに継続的安定的成長を遂げてきた。

 ジェイ・ブリッジは、企業活性化支援業務において高い専門性と実績をもち、資本・業務提携を通じて人材派遣や経営・営業面および財務・資金戦略の支援などによる企業価値の増大に実績をもつ。また、キムラヤへの再建投資を行うなど、量販事業へ積極的に取り組んでいる。

 今回、両社が資本・業務提携を通じてそれぞれのノウハウを提供することで、経営体質の硬直化、店舗運営改革の遅れなどで業績悪化に悩む家電・量販企業に対して高いサービス提供を行い、企業価値の増大を図っていく方針。

 業務提携の内容としてPCデポは、(1)商品・サービスのマーケティングなどの販売促進戦略、(2)在庫管理や購買・仕入れの効率化などのサプライチェーン・マネジメント、(3)顧客情報管理などのカスタマー・リレーションシップ・マネジメント、(4)営業拠点の展開、量販店の運営――などのノウハウ提供を行う。ジェイ・ブリッジは、(1)成長戦略の策定、(2)負債の圧縮や資本調達などの財務の再構築、(3)人員計画の見直し、(4)商業不動産の証券化など資産の有効活用――などのノウハウを提供し、投資先企業の事業収益安定化と拡大支援を実施する。

 資本提携の内容は、PCデポ、ジェイ・ブリッジが共同出資をして合弁会社を設立し、家電・量販企業再生事業を強力に推進するためのDriving-Force(駆動力)となる。当初は、両社の共同事業の準備を行う予定。出資総額、割当株数などの詳細は、今後の検討事項とする。

 また合弁会社の設立に先んじてPCデポは、これらの資本・業務提携をより確実・強固なものとするために、ジェイ・ブリッジ、有限会社J活性化ファンドI2005、PCDパートナーズ1号投資事業組合、PCDパートナーズ2号投資事業組合に対して、総額10億320万円の第三者割当増資を実施する。