アップル、新ソフト「Soundtrack Pro」「Final Cut Studio」を発表
アップルは4月18日、サウンド・映像のプロフェッショナル向けツールとして、オーディオ編集の新アプリケーション「Soundtrack Pro」と、同ソフトを含め、4つのアプリケーションを統合したHDビデオ制作用統合ソフト「Final Cut Studio」を6月上旬に発売すると発表した。価格は、「Soundtrack Pro」が3万1000円、「Final Cut Studio」が12万8000円。
「Soundtrack Pro」は、簡単な操作でフレキシブルにオーディオを作成・制御・調整できる新ソフト。同社の音楽制作ソフト「Logic Pro 7」から50以上のプロフェッショナルなプラグインを引き継ぎ、フレキシブルな「Action Layers」をもつオーディオ波形編集機能を搭載。プロフェッショナルでも十分満足できる美しいサウンドを直感的に作成できる。
オーディオ波形編集機能は、どのような編集、エフェクト、プロセスを経た後でもすばやく変更・並べ替えが可能なため、ユーザーは、さまざまなサウンドデザインを試しながら、簡単に作成したサウンドを手直しできる。複数のトラックに共通のエフェクトを適用したり、バスを使って共通のトラックをグループ化したりすることも可能。バックグラウンドノイズ、ポップノイズなどのトラブル検知し、すぐに修復する「Intelligent Find-and-Fix(インテリジェント・ファインド・アンド・フィックス)機能」も搭載する。
「Final Cut Studio」は、既存のビデオ編集関連ソフトのメジャーバージョンアップ版に、新アプリケーション「Soundtrack Pro」を追加したHDビデオ制作用統合ソフト。プロ向けビデオ編集ソフト「Final Cut Pro 5」を中心に、GPUで高速処理される32ビット浮動小数点演算機能を持つ世界初のリアルタイムモーショングラフィックスソフト「Motion 2」、HD DVD規格対応DVDオーサリングソフト「DVD Studio Pro 4」、オーディオ編集ソフト「Soundtrack Pro」を統合。映像・オーディオ・エフェクトをシームレスに作成し、1本の映像作品に仕上げ、次世代DVD規格のHD DVDディスクに焼きつけることができる。
「Final Cut Pro 5」は、ネイティブHDV(ロングGOP MPEG-2)をサポート。さらに、ドラマやスポーツ番組、コンサート番組などの制作に最適な新機能「マルチカムツール」を搭載。最大128のソースからカット編集が可能で、最大16アングルまで同時にリアルタイム再生できる。「Motion 2」は、バージョンアップにあたり、新たにMIDIをサポート。また、「DVD Studio Pro 4」は、市販のDVDオーサリングソフトで初めてHD DVD規格に対応し、フォーマットの混在や高度なスクリプト制作をサポートする。
「Final Cut Pro」登録ユーザーは7万5000円で、「Production Suite」登録ユーザーは5万2000円で「Final Cut Studio」へアップグレードすることが可能。また、「Final Cut Pro 5」「Motion 2」「DVD Studio 4」は、「Soundtrack Pro」同様、単品でも発売する。