アップル、新OSタイガー、日本発売は4月29日18時、追加・改善は200以上
アップルコンピュータは、「Mac OS X」バージョン10.4 “Tiger”(タイガー)を4月29日(金)18時に、アップル直営店とアップル製品取扱販売店で順次店頭発売する。価格は1万4800円。また、アップル直営店ではスペシャルイベントを開催する予定。
「Tiger」は、書類、電子メール、コンタクト情報、画像など、Macに保存されたデータを瞬時に検索できるデスクトップ検索技術「Spotlight」、世界時計やカレンダーなどの重要な情報に瞬時にアクセスするための新機能「Dashboard」を含む、200以上の新機能と新技術を搭載している。
「Spotlight」は、ユーザーがMac上に保存したあらゆるデータを瞬時に探し出す機能。書類の中身や書類に関する情報であるメタデータを検索することで、電子メール、コンタクト情報、アポイントメント、画像、PDFファイル、Microsoft Office書類を含むほとんどすべてのタイプの書類を探し出し、自動的に整理して結果表示する。
「Spotlight」は、Mail、アドレスブック、Finder、システム環境設定といった「Tiger」のアプリケーションに組み込まれ、OSの中核部分に内蔵されているため、ファイルに変更が加えられてもすぐに結果を更新できる。デベロッパはSpotlightテクノロジーを自分たちが開発するアプリケーションに組み込むことができ、今後数か月内には、いくつかのサードパーティデベロッパがSpotlightサーチテクノロジーを組み込んだアプリケーションを発表する予定。
一方、新機能「Dashboard」は、ウィジェットと呼ばれるアクセサリアプリケーションからなる機能で、ウィジェットは、ユーザーが世界時計、カレンダー、アドレスブック、計算機、スティッキーズ、単位換算などが必要なときにすぐに現われて情報にアクセスできるようにしてくれる。ユーザーが1回クリックすると、お気に入りの「Dashboard ウィジェット」が現われ、最新の情報を表示する。もう1度クリックすると、ウィジェットは消え去り、ユーザーはもとの作業を続けることができる。「Dashboard」はHTMLやJavaScriptなどの標準的なウェブ技術をベースにしているため、サードパーティデベロッパが新しいウィジェットを簡単に作成することも可能。
このほかの新機能は、(1)ビデオ圧縮技術H.264に対応した「iChat」、(2)複雑なプログラミングをすることなく、さまざまな繰り返し作業を簡単に自動化できる「Automator」、(3)フル機能のRSSリーダーを組み込んだブラウザ「Safari」、(4)機能強化された「QuickTime 7」、(5)Mac OS X内蔵のメールアプリケーション「Mail 2」、(6)Mac OS X用統合デベロッパツール「Xcode 2」――など。