プラネックス、理論値108Mbpsの高速無線LANブロードバンドルータなど
プラネックスコミュニケーションズ(久保田克昭社長)は、最大108Mbps(物理層の理論値)の高速通信が可能な無線LAN技術「MIMO」を採用した無線LAN製品の第2弾として、無線LANブローバンドルータ「BRC-W108G」と無線LAN PCカード「CQW-NS108G」、両製品をセットにした「BRC-W108G-PK」の3製品を4月上旬に販売する。
新製品はすべて、米Airgo Networksが開発した無線LAN技術「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」を採用。送信・受信側の両方に複数のアンテナを用意し、データを分割して転送する「MIMO」技術により、IEEE802.11gの54Mbps(物理層の理論値)の2倍となる108Mbps(物理層の理論値)の高スループットを実現した。「MINO」は、障害物からの反射波を積極的に活用するため、干渉に強く、広い範囲での通信も可能。また、現在主流のIEEE802.11b/IEEE 802.11bg規格との互換性もあるため、これまでの投資を無駄にすることなく、ワイヤレスネットワーク環境の高速化や広範囲化が行える。
「BRC-W108G」は、圧倒的な処理速度と低消費電力を兼ね備えたインテル IXP425ネットワーク・プロセッサを搭載した無線LANブローバンドルータ。無線に加え、有線でもFTTHなどの恩恵を十分に受けられる高速100Mbpsスループットを実現した。
このほかの特徴は、(1)WEBブラウザによる設定が可能、(2)ファイアウォール機能として、SPI(ステートフルパケットインスペクション)、不正アクセス検出機能を搭載、(3)ストレート/クロスを自動判別する4ポートスイッチングハブを内蔵、(4)フレッツ・ADSL、Bフレッツなどの、複数グローバルIPアドレス提供サービスに対応――など。
「CQW-NS108G」は、データの暗号化機能やユーザー認証機能など、充実したセキュリティ機能を備えた無線LAN PCカード。ブローバンドルータ同様、「MIMO」技術を採用し、同時発売する「BRC-W108G」や、発売中のアクセスポイント「CQW-AP108AG」と組み合わせて使用することで、その高速性能を最大限に発揮する。
価格はすべてオープン。実勢価格は、無線LANブローバンドルータ「BRC-W108G」が2万6800円、無線LAN PCカード「CQW-NS108G」が1万2800円、無線LANブローバンドルータと無線LANPCカードのセット「BRC-W108G-PK」が3万4500円の見込み。主要代理店とオンライン直販サイト「PLANEX DIRECT」を通じて販売する。