ワコム、液晶ペンタブレットの新モデル、低価格15型と大画面21.3型を投入
ワコム(山田正彦社長)は2月8日、液晶ペンタブレットの新製品として、15型の液晶ディスプレイを搭載した「DTI-520」を2月10日から、21.3型の大型液晶を採用した「Cintiq21UX」を2月26日から販売開始すると発表した。発売後1年間で、「DTI-520」が2万台、「Cintiq21UX」が5000台の販売を見込んでいる。
ペンタブレットは、デザイナーなどクリエイティブ分野や製造業の設計などで活用されていることに加え、医療機関の電子カルテや小学校の教育などでも普及が進んでいる。小見川茂樹・執行役員オペレーションズ統括担当は、「ペンで個人認証を行うなど、一般企業でもセキュリティを切り口に用途が広がっている。パートナー企業との連携で“セキュリティソリューション”として提供していくのも需要を増やす要因の1つになる」と、ワールドワイドでペンタブレット市場をさらに拡大させる意欲を見せた。
発売する15型の「DTI-520」は、「Cintiq C-1500SX」の後継機種で、16?17万円で販売されていた価格を改訂することによって、パソコンの初級者やグラフィックスのハイアマチュアなどの新規ユーザーの購入促進を図っていく。
価格は、個人向けの「Uモデル」が12万6000円、法人向けの「Sモデル」はオープンで、最高でも13万円程度に抑える予定。デザインは、画面外側のフレーム部分にスリムな新きょう体を採用することで、既存の15型より25%の小型化を実現している。
21.3型の「Cintiq21UX」は、同社が発売しているプロフェッショナル向け「Intuos3」と同等の機能を搭載、映像やデザイン分野におけるプロフェッショナル需要のニーズに対応した。これまで最大の画面サイズであった18.1型を上回るモデルとなっている。
4つのファンクションキーとトラックパッドを画面の左右に装備し、入力作業効率が既存機種に比べて25%アップした。垂直から30?80度の間で無段階にチルト角度で固定できるほか、180度まで回転が可能なことから、自由な姿勢で作業できることも特徴。価格はオープンで、実勢価格は35万円程度の見込み。