インテル、最新の「Cetrino」を発表、グラフィックス性能が2倍に向上
インテル(グレッグ・ピアーソン/吉田和正共同社長)は1月19日、新しいノートパソコン向けの「インテルCetrino(セントリーノ)モバイル・テクノロジ」を発表した。グラフィックス性能は既存製品の2倍に向上。コンシューマ市場のデスクトップパソコンでテレビチューナーを搭載したモデルが主流になっているなか、ノートパソコンでもAV(映像・音響)機能を強化した製品が主流になっていきそうだ。
新しいセントリーノは、「インテルPentium(ペンティアム)Mプロセッサ」と、「モバイルインテル915Express チップセット・ファミリ」、「インテルPRO/Wireless(プロ/ワイヤレス)2915ABGネットワークコネクション」、「インテル プロ/ワイヤレス2200BGネットワーク・コネクション」で構成される。
パソコンメーカーは、セントリーノの特徴となる長時間バッテリーを維持しながら、テレビチューナーをはじめ、ドルビーデジタル&7.1chサラウンド・サウンドを備えたインテルの「ハイ・デフィニション・オーディオ」、ビデオ録画、リモコン操作などといった機能をユーザーに提供することができる。インテルでは、同テクノロジーを採用したノートパソコンが年内をめどに発売されると見込む。
吉田社長は、「03年3月のセントリーノの発売から、ノートパソコンを取り巻く環境は大きく変わった。なかでも、無線LANスポットをはじめ、無線LANに対するサービスは拡大している」と述べたうえで、「今回の製品は、進化するビジネスニーズとデジタル・ホームを支える性能と機能を大幅に強化した」と自信をみせた。無線LAN機能では広帯域のIEEE802.11aと802gに対応。外出先で簡単にテレビ会議が行えるなど新しい手段での業務が可能となり、企業ユーザー向けの機能も強化している。
デジタル・エンターテインメントの分野では、さらにコンテンツを充実することが課題になっている。吉田社長は、「(質の高い)プレミアム・コンテンツを、シームレスにつながった環境で、どう著作権を守っていくかが重要になる。コンテンツプロバイダと共同で、これまでになかったコンテンツ制作活動が増えることなる」と語った。