東芝、データ保護機能などを強化したモバイルノートPCを4機種発売
東芝(岡村 正社長)は、データ保護機能と耐衝撃性を強化したモバイルノートPC「dynabook SS LX」、「dynabook SS MX」と、同機能の企業向けモバイルノートPC「dynabook SS L10」、「dynabook SS M10」の計4機種を、1月19日から順次発売する。価格はオープン。
ノートPCでは世界で初めて、3D加速度センサーを搭載した「東芝HDDプロテクション」機能を採用。PCの前後・左右の動きに加え、上下の動きも検出できるセンサーを搭載することで、PCの不安定な傾きを検知し、磁気ヘッドを退避させ、HDD損傷やデータ消失のリスクを軽減する。
また、(1)丸みを帯びた形で衝撃を軽減する「ラウンドフォルム」構造、(2)きょう体のコーナー部の空洞で衝撃を分散させる「ショックプロテクター」構造、(3)液晶パネル、HDD、FLインバータを衝撃吸収力の高いゴム素材ではさみ込み、落下時のショックを緩和する「プロテクトラバー」――の採用により、独自の「衝撃緩和トリプル構造」を実現。HDDなど主要部品を保護し、耐衝撃性を高めた。さらに、キーボードに水滴を落としても、保護シートによってPC内部への浸入を遅らせる「ウォーターブロック」構造を採用している。
「dynabook SS LX」と「L10」には、世界最軽量のRAID機能を搭載。本体にセカンドHDD(オプション)をセットすることで、2つのHDDに対し同時に同じデータを記録するミラーリング機能を実現した。一方のHDDにトラブルが起こっても、もう一方のHDDが正常なデータをバックアップする。
さらに、暗号鍵をCPUやHDDとは独立した安全な場所(チップ内)に保持し、セキュリティを高めるTPMセキュリティチップを搭載するとともに、電源投入時のBIOSパスワードとWindows起動時のログインパスワードのダブルパスワードで、個人認証を強化している。
両モデルとも、大画面14.1型高精細液晶を搭載し、最新の「Intel Pentium M プロセッサ730」(動作周波数1.60GHz、2次キャッシュ2MB)、シリアルATA対応の新チップセット「Intel 915PM Expressチップセット」を採用。「LX」は、さらに標準512MB/最大1536MBのDDR2 533MHz対応SDRAMの高速メモリを採用している。
「dynabook SS MX」と「M10」は、12.1型XGA液晶を搭載し、バッテリー駆動約7.5時間を実現したモデルとなっている。
企業向けモデルの「M10」、「L10」では、クライアントPCの使用デバイスや起動デバイスを制限できる「東芝デバイスロック設定ユーティリティ」や「HDDパスワード」を採用した。ファイルやフォルダ単位で暗号化が実行できるセキュリティ対策ソフト「WinSafe Lite」で自己復号型暗号ファイルの作成も可能。
このほかの新モデルの特徴は、(1)文字が小さくて読みづらい時など、好みのサイズに拡大縮小して表示「Smooth View機能」、(2)ワンタッチ(Fn+スペースキー)で、XGA←→SVGAなど解像度を変換、(3)「LX」と「L10」は簡単操作(Ctrl+Shift+Rキー)で画面表示を180度回転することが可能、(4)周辺のワイヤレスLANアクセスポイントやBluetooth機器を検索して表示するワイヤレスデバイス検索機能やネットワーク診断機能をもつConfigFreeを搭載、(5)オプションのアドバンスド・ポートリプリケータ IIIで、RGB、USB2.0×4、LAN、PS/2(KB/マウス)、パラレル/シリアルなどと接続することが可能――など。
なお、同社では、ビジネスユーザーを対象に、モバイルノートPC戦略と新製品を紹介する「東芝モバイルPCセミナー」を開催する。東京は1月20日、大手町サンケイプラザ4階ホールで、大阪は1月25日、リーガロイヤルホテル大阪タワーウィング3階ロイヤルホールで、時間はいずれも午後4時から5時半。参加申し込みは専用サイトで受け付ける。