マザーボード、64bitが躍進、人気急上昇のAthlon64が販売ランキング3位に
マザーボードの売れ筋ランキングで、AMD Athlon64系のSocket939マザーの人気が急上昇している。全体的にはまだPentium4/Cerelon対応のSocket478マザーや、Socket775マザーの比率が多いが、BCNランキングの売れ筋上位にも、64ビットプラットフォームが顔をのぞかせ始めた。自作ユーザー待望の64ビット時代が、いよいよ本格的に幕を開ける。
マザーボードの売れ筋ランキングで、AMD Athlon64系のSocket939マザーの人気が急上昇している。全体的にはまだPentium4/Cerelon対応のSocket478マザーや、Socket775マザーの比率が多いが、BCNランキングの売れ筋上位にも、64ビットプラットフォームが顔をのぞかせ始めた。自作ユーザー待望の64ビット時代が、いよいよ本格的に幕を開ける。
とくに、nVIDIAのチップセットnForce4 SLIを搭載したASUSTeK「A8N-SLI/DELUXE」は、マザーボード機種別ランキング(1月3日?9日)で3位をキープし、マザーボード全体のシェアで3.13%を占めている。同様にVIAのK8T800 Proを搭載した同社のSocket939マザー「A8V Deluxe」が8位(台数シェア:2.36%)、nVIDIA nForce3 Ultraを搭載したGIGA-BYTE「GA-K8NS Ultra-939」が11位(台数シェア:1.98%)に登場している。自作ユーザーの間に64ビットプラットフォームが予想外に早く浸透してきていることがわかる。(表)
何度も自作PCを手がけてきたヘビーユーザーは、「64ビット」という響きそのものに、たまらない魅力を感じるはず。自作市場自体は急成長期を経て、若干飽和状態にある。そんな時代を過ごしてきた自作ユーザーの多くにとって、「64ビット」は久々に自分のアセンブリスキルを存分に発揮できる未知の領域だ。作り慣れた32ビットプラットフォームではなく、64ビットプラットフォームに新しい可能性を感じるのは当然だろう。
反対に、AMD系64ビットCPUのもう一つのCPUソケット規格であるSocket754マザーの人気は今ひとつ。(図)これはSocket754の後継規格であるSocket939がすでに登場していることと、最新の64ビットCPUパッケージがSocket939規格対応となっているためだ。しかし、昨年夏に、AMDの廉価版CPUであるSempronのラインアップに、Socket754対応版である「3100+」が加わったことで、再びSocket754マザーが注目されるようになった。これまでDuronやCeleronといった廉価版CPUを使ってアセンブリを楽しんでいたユーザーなどを中心にSocket754が再燃しそうな予感だ。
正直なところ、現状の32ビットOSであるWindows XP(Home/Professional)や、Windows上で動作するアプリケーションでは、Athlon64のパフォーマンスをフルに発揮することはできない(32ビットレガシーモードでの動作を強いられるため)。しかしながらLonghornの出現により、いよいよPCの世界は本格的に64ビットの世界にシフトしていく。
そうした意味でも、64ビットCPUと64ビットマザーは、今後のPCアセンブリの世界のけん引役となりそうだ。同時に、ややマンネリ状態に陥っていたPCアセンブリ市場を再度爆発させる起爆剤の役目も期待されている。今年は64ビットプラットフォームから目が離せない。(フリージャーナリスト・市川昭彦<Aqui-Z>)
マザーボードの売れ筋ランキングで、AMD Athlon64系のSocket939マザーの人気が急上昇している。全体的にはまだPentium4/Cerelon対応のSocket478マザーや、Socket775マザーの比率が多いが、BCNランキングの売れ筋上位にも、64ビットプラットフォームが顔をのぞかせ始めた。自作ユーザー待望の64ビット時代が、いよいよ本格的に幕を開ける。
とくに、nVIDIAのチップセットnForce4 SLIを搭載したASUSTeK「A8N-SLI/DELUXE」は、マザーボード機種別ランキング(1月3日?9日)で3位をキープし、マザーボード全体のシェアで3.13%を占めている。同様にVIAのK8T800 Proを搭載した同社のSocket939マザー「A8V Deluxe」が8位(台数シェア:2.36%)、nVIDIA nForce3 Ultraを搭載したGIGA-BYTE「GA-K8NS Ultra-939」が11位(台数シェア:1.98%)に登場している。自作ユーザーの間に64ビットプラットフォームが予想外に早く浸透してきていることがわかる。(表)
何度も自作PCを手がけてきたヘビーユーザーは、「64ビット」という響きそのものに、たまらない魅力を感じるはず。自作市場自体は急成長期を経て、若干飽和状態にある。そんな時代を過ごしてきた自作ユーザーの多くにとって、「64ビット」は久々に自分のアセンブリスキルを存分に発揮できる未知の領域だ。作り慣れた32ビットプラットフォームではなく、64ビットプラットフォームに新しい可能性を感じるのは当然だろう。
反対に、AMD系64ビットCPUのもう一つのCPUソケット規格であるSocket754マザーの人気は今ひとつ。(図)これはSocket754の後継規格であるSocket939がすでに登場していることと、最新の64ビットCPUパッケージがSocket939規格対応となっているためだ。しかし、昨年夏に、AMDの廉価版CPUであるSempronのラインアップに、Socket754対応版である「3100+」が加わったことで、再びSocket754マザーが注目されるようになった。これまでDuronやCeleronといった廉価版CPUを使ってアセンブリを楽しんでいたユーザーなどを中心にSocket754が再燃しそうな予感だ。
正直なところ、現状の32ビットOSであるWindows XP(Home/Professional)や、Windows上で動作するアプリケーションでは、Athlon64のパフォーマンスをフルに発揮することはできない(32ビットレガシーモードでの動作を強いられるため)。しかしながらLonghornの出現により、いよいよPCの世界は本格的に64ビットの世界にシフトしていく。
そうした意味でも、64ビットCPUと64ビットマザーは、今後のPCアセンブリの世界のけん引役となりそうだ。同時に、ややマンネリ状態に陥っていたPCアセンブリ市場を再度爆発させる起爆剤の役目も期待されている。今年は64ビットプラットフォームから目が離せない。(フリージャーナリスト・市川昭彦<Aqui-Z>)