無線LAN売れ筋ベスト10、“無線化”は部屋のインテリアの一部!?
無線LANといえば、かつてはパソコンマニア向けの製品というイメージが強かった。ところが、家電感覚で導入する女性や初心者ユーザーが増えているのが最近の傾向だという。表の無線LANの売れ筋ベスト10をみると、ネットワークの構築に必要な機器が一式揃ったセットモデルが中心。確かに初心者でも気軽に導入できる製品が主流となっている。
無線LANといえば、かつてはパソコンマニア向けの製品というイメージが強かった。ところが、家電感覚で導入する女性や初心者ユーザーが増えているのが最近の傾向だという。表の無線LANの売れ筋ベスト10をみると、ネットワークの構築に必要な機器が一式揃ったセットモデルが中心。確かに初心者でも気軽に導入できる製品が主流となっている。
無線LANを導入する動機も変わってきた。複数のパソコンやストレージを共有して使いまわしたいというヘビーなニーズに変わって、部屋をすっきりコーディネートしたいという女性などが相談に店を訪れるという。
「最近はパソコンを1台しか持ってなくても、配線をすっきりさせるためだけに、無線LANを導入したいという人が目立ちますね」――これは、ある周辺機器メーカーのコメントだ。ご存知のように、無線LANであればわずらわしい配線に邪魔されず、自由にパソコンや周辺機器を配置できる。接続コードが部屋の中をのたうち回るという無粋な光景からも開放される。そのため、一人暮らしで、しかもワンルームで生活している若いユーザーが、インテリアの模様替えに合わせて無線LANを導入するケースが多いというのだ。
BCN総研が行ったアンケート調査によると、家庭内でLANを構築しているユーザーの4割強が、何らかの形でネットワークを無線化している。また、BCNランキングの集計データでは、「無線LANカード」および「無線LANカード+アクセスポイントのセット」の売れ行きは昨年対比で、それぞれ約110%、106%の伸びを示している。ノートPCにも無線LANの搭載が進み、昨年の夏には約40%のノートPCに無線LAN機能が搭載されたことも、“無線化”傾向に拍車をかけているといえる。
このような状況を受け、無線LANに対応した周辺機器も続々と登場している。例えば、ネットワークHDDは無線LANに対応した製品が登場し、新たなカテゴリーとして確立しつつある。これを使えば家の中のどこからでも外付けHDDにアクセスできる。利便性を向上させつつ、室内レイアウトの美観を損なわないという点では、狭い日本の住宅事情にはうってつけの商品といえる。
また、無線LAN対応のプリントサーバーや無線LAN機能内蔵のプリンタについても、意外と大きくて置き場所に困るプリンタを、部屋の空いた場所に設置することができるというメリットがある。
これら数多くの“無線化”商品が発売される背景には、その接続設定操作が以前と比べて格段に簡単になったことが挙げられるだろう。とくにメーカーシェアでトップを走る(図)バッファローの製品には、接続設定からセキュリティの設定までのすべての操作をボタンひとつで行える「AOSS」というセットアップ機能がついている。この接続設定のシンプルさが同社製品の人気を支える大きな要因となっている。
今年はインテリアを考えた選択肢のひとつとして無線LAN機器がさらに普及していくだけではなく、より利便性の高い関連商品が投入され、ますます周辺機器が無線化していくことが予想される。また、テレビやHDDレコーダーなどの家電製品も、同様に無線ネットワーク化されつつあり、この状況もますます進展していくと思われる。いずれ家庭内のすべての電化製品が無線ネットワークでつながれる――そんな日もそう遠くないかもしれないのだ。
無線LANといえば、かつてはパソコンマニア向けの製品というイメージが強かった。ところが、家電感覚で導入する女性や初心者ユーザーが増えているのが最近の傾向だという。表の無線LANの売れ筋ベスト10をみると、ネットワークの構築に必要な機器が一式揃ったセットモデルが中心。確かに初心者でも気軽に導入できる製品が主流となっている。
無線LANを導入する動機も変わってきた。複数のパソコンやストレージを共有して使いまわしたいというヘビーなニーズに変わって、部屋をすっきりコーディネートしたいという女性などが相談に店を訪れるという。
「最近はパソコンを1台しか持ってなくても、配線をすっきりさせるためだけに、無線LANを導入したいという人が目立ちますね」――これは、ある周辺機器メーカーのコメントだ。ご存知のように、無線LANであればわずらわしい配線に邪魔されず、自由にパソコンや周辺機器を配置できる。接続コードが部屋の中をのたうち回るという無粋な光景からも開放される。そのため、一人暮らしで、しかもワンルームで生活している若いユーザーが、インテリアの模様替えに合わせて無線LANを導入するケースが多いというのだ。
BCN総研が行ったアンケート調査によると、家庭内でLANを構築しているユーザーの4割強が、何らかの形でネットワークを無線化している。また、BCNランキングの集計データでは、「無線LANカード」および「無線LANカード+アクセスポイントのセット」の売れ行きは昨年対比で、それぞれ約110%、106%の伸びを示している。ノートPCにも無線LANの搭載が進み、昨年の夏には約40%のノートPCに無線LAN機能が搭載されたことも、“無線化”傾向に拍車をかけているといえる。
このような状況を受け、無線LANに対応した周辺機器も続々と登場している。例えば、ネットワークHDDは無線LANに対応した製品が登場し、新たなカテゴリーとして確立しつつある。これを使えば家の中のどこからでも外付けHDDにアクセスできる。利便性を向上させつつ、室内レイアウトの美観を損なわないという点では、狭い日本の住宅事情にはうってつけの商品といえる。
また、無線LAN対応のプリントサーバーや無線LAN機能内蔵のプリンタについても、意外と大きくて置き場所に困るプリンタを、部屋の空いた場所に設置することができるというメリットがある。
これら数多くの“無線化”商品が発売される背景には、その接続設定操作が以前と比べて格段に簡単になったことが挙げられるだろう。とくにメーカーシェアでトップを走る(図)バッファローの製品には、接続設定からセキュリティの設定までのすべての操作をボタンひとつで行える「AOSS」というセットアップ機能がついている。この接続設定のシンプルさが同社製品の人気を支える大きな要因となっている。
今年はインテリアを考えた選択肢のひとつとして無線LAN機器がさらに普及していくだけではなく、より利便性の高い関連商品が投入され、ますます周辺機器が無線化していくことが予想される。また、テレビやHDDレコーダーなどの家電製品も、同様に無線ネットワーク化されつつあり、この状況もますます進展していくと思われる。いずれ家庭内のすべての電化製品が無線ネットワークでつながれる――そんな日もそう遠くないかもしれないのだ。