リコー、デジタルカラー複合機の高速機2シリーズを新発売
リコー(桜井正光社長)は、デジタルカラー複合機の新製品「imagio Neo C600シリーズ」2機種と「imagio Neo C455シリーズ」2機種を開発、1月26日に発売する。
高速カラー複合機で、「imagio Neo C600」と「imagio Neo C600 モデル75」は、新開発の4連タンデムドラムプリントシステムの採用により、両面/片面印刷ともにカラー毎分45ページ(A4横送り、以下同)、モノクロ毎分60ページ、また「imagio Neo C455」と「imagio Neo C455 モデル75」は両面/片面印刷ともにカラー毎分35ページ、モノクロ毎分45ページの高速コピー/プリントを実現。「C600」シリーズはオプションの装着で連結コピーにも対応し、2台連結でカラー毎分90ページ、モノクロ毎分120ページのコピー/プリントができる。
両シリーズとも、リコー独自のJavaアプリケーションプラットフォーム「Embedded Software Architecture」の採用で、業種や業務に合わせた操作パネルのカスタマイズや基幹業務システムとの連携を可能にするなど、ソリューション対応力を強化。例えば、機密文書をスキャンして暗号化、各種認証機能の付加で電子文書の原本性を確保するセキュリティシステムの構築が可能なほか、OCR処理やバーコード認識などの画像認識機能を付加することで、各種基幹システムの入力端末として活用できる。なお、「Embedded Software Architecture」は、今後発売する「imagio Neoシリーズ」に順次採用予定。
個人認証による利用制限や暗号化通信など、高度なセキュリティ機能を搭載し、不正利用や情報漏洩を防ぐ。さらに、不正コピー抑止地紋印刷機能で印刷した紙文書からの情報漏洩を抑止するほか、HDD残存データの消去など、機器運搬時のセキュリティも確保。
「C600 モデル75」、「C455 モデル75」に標準搭載する高速ネットワークスキャナ機能では、高速読取りを実現。新画像処理技術の採用によって、最大600dpiの高画質読取りを可能にした。
EUでの電気・電子機器に含まれる特定化学物質の使用を制限するRoHS指令に対応し、環境影響化学物質を大幅に削減するとともに、エコマーク認定や、グリーン購入法、国際エネルギースタープログラムなどの各種環境基準に適合する。
「C600シリーズ」は、「imagio フィニッシャー SR40V」(別売・50万円)によってネットワーク上のパソコンからの指示で中綴じ印刷ができ、製本までの自動処理が可能。また「imagio フィニッシャー SR33V」(別売・50万円)と「imagio Z折りユニット タイプN12」(別売・60万円)を装着することで、A4判/A3判混在原稿でも、A3判をZ折りしてまとめてステープルすることができる。
「C455シリーズ」は、デジタル複合機として世界で初めて、電気通信システムの国際標準であるITU-T T.38勧告に準拠したIP-ファクス機能を搭載。IPネットワーク上での通信が可能になり、FAX通信費を削減する。さらに、IP電話やVoIPシステムと組み合わせて、データ・音声・FAX通信をIPネットワークに統合することで、通信システム全体の構築・運用コストを削減する。
価格(税別)は、カラー45ページ、モノクロ60ページ機でプリンタ・スキャナ機能が標準の「imagio Neo C600 モデル75」が298万円、プリンタ・スキャナ機能がオプションの「imagio Neo C600」が278万円。カラー35ページ、モノクロ45ページ機でプリンタ・スキャナ機能が標準、FAX機能がオプションの「imagio Neo C455 モデル75」が192万円、両方ともオプションの「imagio Neo C455」が172万円。月販台数目標は、「C600シリーズ」がそれぞれ1500台、「C455シリーズ」がそれぞれ3000台。両シリーズで、これまでモノクロ機中心だった高速・大量層のカラー化を促進する構え。