最新ゲームソフト一挙公開!ドラクエ+新携帯ゲーム機でソフト市場躍進
長い間、低迷を続けてきたゲーム専用機ソフトが、息を吹き返してきた。大手量販店17社1500店舗のPOSデータを集計するBCNランキングで、ゲーム専用機ソフトの販売推移(図1)を見ると、今年中盤は落ち込みが続いたが、10月には本数、金額ともに大きく前年を上回った。さらに、11月には前年の年末商戦ピークに迫る規模にまで売り上げが回復している。
長い間、低迷を続けてきたゲーム専用機ソフトが、息を吹き返してきた。大手量販店17社1500店舗のPOSデータを集計するBCNランキングで、ゲーム専用機ソフトの販売推移(図1)を見ると、今年中盤は落ち込みが続いたが、10月には本数、金額ともに大きく前年を上回った。さらに、11月には前年の年末商戦ピークに迫る規模にまで売り上げが回復している。
これは、なんといっても人気シリーズ「ドラゴンクエスト」が予想通りのヒットを記録したおかげ。
11月27日に、スクウェア・エニックスが4年ぶりに「ドラゴンクエストシリーズ」の新作「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」を発売。4年ぶりとなるだけに、スクウェア・エニックス側でも宣伝活動などに力を入れ、人気アイドルグループSMAPが登場するテレビコマーシャルを放映するなど大々的に発売をアピールした。
それが功を奏したのか、「ドラゴンクエストVIII」は11月29日時点で300万本を出荷。プレイステーション2用のソフトとしては初めて、出荷数が300万本を超え、依然としてドラゴンクエストブランドの強さを見せた。
このドラゴンクエスト効果により、プレステ用ゲームソフトの売上本数は、12月第2週には前年比26%増と、大きく前年を上回る売れ行きを記録した。(表1:プレステ用ゲームソフトランキング)
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一方、ソフトメーカーは、今回の新型ゲーム機により、どの程度ソフト市場が回復するのかを注目している。以前は新作ゲーム機が発売になると、それに呼応するようにソフトの売り上げも伸びた。ところが最近では、新しいハードが登場しても以前ほどはソフトの売れ行きが伸びない。にも関わらずハードウェアの性能向上にあわせて、ソフトの開発コストも上昇している。
ソフトメーカーは以前のように新しいハードウェアにあわせて新作を開発するのではなく、独自の戦略でソフトの売り上げを伸ばす工夫が必要となっている。
例えばスクウェア・エニックスでは、人気シリーズの関連作品を開発していくことで、安定した売れ行きを確保する戦略をとっている。実際のタイトルとしても、ドラゴンクエストシリーズと並ぶ人気シリーズ「ファイナルファンタジーシリーズ」の関連作品として、「ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン」というタイトルをリリースしたり、ボードゲーム「いただきストリート」にドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーのキャラクターを登場させた「いただきストリートSpecial」を発売。
従来のようにハードメーカーの戦略に乗って売り上げを伸ばしていくだけでは、収益性を確保できない時代となり、独自戦略でソフトの売り上げを伸ばすことに成功したメーカーだけが生き残れる厳しい時代となっている。
それだけにソフトメーカーの携帯ゲーム市場を見る目は真剣そのもの。ユーザー以上にその動向を注目しているといっていいだろう。(フリージャーナリスト・三浦優子)
長い間、低迷を続けてきたゲーム専用機ソフトが、息を吹き返してきた。大手量販店17社1500店舗のPOSデータを集計するBCNランキングで、ゲーム専用機ソフトの販売推移(図1)を見ると、今年中盤は落ち込みが続いたが、10月には本数、金額ともに大きく前年を上回った。さらに、11月には前年の年末商戦ピークに迫る規模にまで売り上げが回復している。
これは、なんといっても人気シリーズ「ドラゴンクエスト」が予想通りのヒットを記録したおかげ。
11月27日に、スクウェア・エニックスが4年ぶりに「ドラゴンクエストシリーズ」の新作「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」を発売。4年ぶりとなるだけに、スクウェア・エニックス側でも宣伝活動などに力を入れ、人気アイドルグループSMAPが登場するテレビコマーシャルを放映するなど大々的に発売をアピールした。
それが功を奏したのか、「ドラゴンクエストVIII」は11月29日時点で300万本を出荷。プレイステーション2用のソフトとしては初めて、出荷数が300万本を超え、依然としてドラゴンクエストブランドの強さを見せた。
このドラゴンクエスト効果により、プレステ用ゲームソフトの売上本数は、12月第2週には前年比26%増と、大きく前年を上回る売れ行きを記録した。(表1:プレステ用ゲームソフトランキング)
一方、ソフトメーカーは、今回の新型ゲーム機により、どの程度ソフト市場が回復するのかを注目している。以前は新作ゲーム機が発売になると、それに呼応するようにソフトの売り上げも伸びた。ところが最近では、新しいハードが登場しても以前ほどはソフトの売れ行きが伸びない。にも関わらずハードウェアの性能向上にあわせて、ソフトの開発コストも上昇している。
ソフトメーカーは以前のように新しいハードウェアにあわせて新作を開発するのではなく、独自の戦略でソフトの売り上げを伸ばす工夫が必要となっている。
例えばスクウェア・エニックスでは、人気シリーズの関連作品を開発していくことで、安定した売れ行きを確保する戦略をとっている。実際のタイトルとしても、ドラゴンクエストシリーズと並ぶ人気シリーズ「ファイナルファンタジーシリーズ」の関連作品として、「ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン」というタイトルをリリースしたり、ボードゲーム「いただきストリート」にドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーのキャラクターを登場させた「いただきストリートSpecial」を発売。
従来のようにハードメーカーの戦略に乗って売り上げを伸ばしていくだけでは、収益性を確保できない時代となり、独自戦略でソフトの売り上げを伸ばすことに成功したメーカーだけが生き残れる厳しい時代となっている。
それだけにソフトメーカーの携帯ゲーム市場を見る目は真剣そのもの。ユーザー以上にその動向を注目しているといっていいだろう。(フリージャーナリスト・三浦優子)