BCN調査、冬のボーナスで購入したい商品はDVDレコーダーが3期連続トップ
BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研が行った「2004年冬のボーナスの使い道」に関するアンケート調査で、購入したい商品として「DVD/ハードディスクレコーダー」(27.8%)が03年冬、04年夏に続き、3期連続でトップとなった。購入理由としては、「価格が購入しやすくなったから」とする回答が4割弱を占め、値頃感が出てきたことが要因となっているようだ。
この調査はBCN総研が毎年、Webを使って実施しているもので、今回の有効回答数は1859件、世帯レベルでボーナスの受給があるとする回答は6割台後半を占めた。
受給見込み額は「50?100万円未満」が最も多く、次いで「30?50万円未満」の順となった(図1)。前年冬の実績と比較して『増える』(「とても増える」+「多少増える」)とする回答は13.1%となった(図2)。前年冬と比べて『減る』(「とても減る」+「多少減る」)とする割合が16.3ポイント減少した一方、『増える』とする割合は2.9ポイント増加しており、ボーナスの受給状況は改善の見通しとなった。
電化製品の購入予定では、26.8%が「購入予定がある」と回答した(図3)。先行きに対する不安感などを背景に、ボーナスの使い道として「投資、貯蓄」をあげる傾向が高まっており、電化製品の購入予定の割合は、前年冬に比べ減少している。
購入予定製品については、「DVD/ハードディスクレコーダー」(28.7%)が3割近くを占めてトップ。次いで「ノートPC」(20.7%)、「デスクトップPC」(16.0%)の順となった(図4)。
「DVD/ハードディスクレコーダー」は03年冬、04年夏に続き、3期連続でトップとなっている。前年冬と比較すると、上位7製品まではいずれの製品も伸びており、とくに「DVD/ハードディスクレコーダー」は9.1ポイントと最も高い伸びを示した。「DVD/ハードディスクレコーダー」の購入理由としては、「価格が購入しやすくなった」(39.1%)をあげる割合が高く、4割弱を占めた(表1)。値頃感が醸成されてきたことが、要因となっているようだ。
また、電化製品の「購入予定はない」とした回答者に、購入予定がない理由を尋ねたところ、「特に欲しいものがないから」(43.6%)とする回答が最も多く、4割強を占めた(図5)。
前年冬と比較すると、前回トップだった「予算がないから」とする割合が10.7ポイント減少した一方、「特に欲しいものはないから」とする割合が3.2ポイント増加している。ボーナスの受給状況が改善の見通しとなるなか、「特に欲しものがないから」とする割合が高まっており、今後はこうした層への需要喚起に向けた施策が重要な課題になってくると思われる。