トレンドマイクロ、携帯とPDA向けのウイルス対策ソフト体験版を無償提供

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2004/12/08 05:24



 トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長兼CEO)は12月7日、データ処理を中心とする携帯電話機やPDAで、ショートメッセージサービスをウイルスとスパムから保護する「Trend Micro Mobile Security」を発表した。同ソフトのVer1.0を、05年6月末まで同社ウェブサイトで無償提供する(使用期限05年6月まで)。

 同社のウイルス解析・サポートセンター「TrendLabs」では、04年に携帯電話機をターゲットにしたウイルスを確認。これらには、「SYMBOS_SKULLS.A」(Symbian OSを搭載したNOKIA Series 60や7610モデルをターゲットとした不正プログラム)や、「SYMBOS_CABIR.A」(ブルートゥース対応のNOKIA Series 60で広まるワーム)があり、このような機器に対し、今後、攻撃が仕掛けられることが考えられる。

 「Trend Micro Mobile Security」は、一般的に普及している電話機メーカー製の機器、たとえば、「Motorola MPx220」、「O2 XPhone」、「Sagem myS-7」、「Orange SPV e200」などに対応している。

 トレンドマイクロEMEA代表のレイモンド・ゲネス氏は、「多くの人々が高度な小型電子機器や、データ処理を中心とした携帯電話機やPDAを自分が欲しいホリデーギフトのリストに載せることが考えられる。ウイルス作成者にとって、利用者が多い機器はターゲットとして魅力的になっていくと思われ、今回の最初のバージョンを体験版として無償で提供することで、ユーザーが安心して機器を利用できる環境を提供する」と述べている。

 「Microsoft Windows Mobile 2003 OS」を使用した機器では、すぐに利用可能。UIQ v2.0/2.1のユーザーインターフェイスを装備した「Symbian OS v7.0」を使用する機器(ソニー・エリクソンP800、P900、P910、モトローラA920、A925、A1000など)は05年1月にサポートする予定。

 また、「Pocket PC-Phone版Microsoft Windows Mobile 2003」を使用した携帯電話機、PDA(HP iPAQ、サムスンSPH-i700など)、および「Microsoft Windows Mobile 2003 Second Edition」を使用した携帯電話機、PDA(デルAxim、HP iPAQ、シーメンスSX66など)も1月にサポートする予定。