ボーダフォンの津田新社長兼CEOが会見、「当面は国内2位を目指す」
12月1日付でボーダフォンの取締役就任と同時に代表執行役社長兼CEOに就任した津田志郎氏は12月8日会見し、「コスト削減を継続しながら新サービス、契約数の拡大を図る」とし、「現在、ボーダフォンは国内3位の携帯電話事業者だが、当面2位になることを目指していく」と抱負を語った。
津田社長兼CEOは、「世界はようやく3G(第3世代)がスタートしたが、日本ではすでに3年を経過している」と語り、ワールドワイドのボーダフォン・グループの中にあって3Gサービスについて日本のボーダフォンのプレゼンスを高めていくという。
また、ソフトバンクBBが携帯電話事業参入を目指していることに対し、「かつては同じサービスエリアにPHSを含めて7事業者が競争しており、それから現在の3グループに集約されてきた歴史がある。それが寡占状態というのは間違いではないか」と指摘。新規参入を拒むわけではないが、「(事業者の)数が多ければいいというわけではない」とけん制した。
プリペイド方式の携帯電話サービスが犯罪に悪用されるケースがあることについては、「プリペイド式のサービスが悪いということではない。日本ではシェアが低いが、こうしたサービスは必要だと考えている。今後、本人性の確認を強化することなどで対応していく」と、プリペイドサービス存続に前向きな姿勢を見せた。