新バージョンの製品コンセプトは、「伝えるチカラ、人を動かすチカラ」（成毛勉・一太郎ビジネスオーナー）。成毛ビジネスオーナーは、「昨年は『考えるための道具』というテーマで開発に臨んだが、今回は一歩先を進んだ開発コンセプトで新機能を盛り込んだ」と冒頭に説明。ビジネス用途で、高品質な文章や分かりやすい企画書作成を容易な操作で行える新機能をアピールした。

　新バージョンの「一太郎」では、作成した文書の印刷ページを確認できる機能や、作成した文書の関連ドキュメントをリストアップして、文書作成を支援する機能も盛り込んだ。「ATOK2005」では、コンテンツ強化として「韓流」などの流行言葉や最新の時事用語を追加するとともに、電子辞典機能として「明鏡国語辞典類語分類」、「ジーニアス和英辞典第二版」、「ジーニアス英和辞典省入力データ」を加えた。また、作成した文書中の丁寧語の間違いを指摘したり、タイプミスで入力を間違えた場合、間違いの内容から自動的にユーザーが入力したかった単語を表示する機能なども加えた。

　浮川社長は、「『一太郎』は、今回の新バージョンで20作目を迎え、これまでを振り返ると『良くやった』とも思うが、『まだまだ』という気持ちが強い。今後も加えていかなければならないテクノロジーは多く、毎年1回のバージョンアップは継続していく」と意欲を示した。

　価格は、「一太郎2005」が2万1000円、「花子2005」が1万290円、「ATOK2005（電子辞典セット）」が1万1550円（すべて製品版）。なお、初回生産限定版として、「一太郎2005」と「花子2005」そして表計算ソフト「三四郎」の新バージョン「三四郎2005」をセットにした「スペシャルパック」を2万6250円で提供する。