アドビ、「アクロバット」の最新版発表、ワークフロー改善を追求
アドビシステムズ(石井幹社長)は12月1日、電子文書の作成・管理ツールの新製品として、「アドビ・アクロバット7.0日本語版」ファミリを発表した。「プロフェッショナル」(通常版 5万7540円)と「スタンダード」(同3万6540円)などを05年1月21日から販売開始する。ライセンス販売の「エレメンツ」(100ライセンスから)は、05年5月以降に提供する予定。
新バージョンは、起動時間やPDFファイルへの変換速度を高速化したほか、PDFファイルの管理やセキュリティ面の強化といった新機能を搭載している。PDFを業務の基本ファイル形式で利用することで、デスクトップ管理の効率化が図れるほか、ファイアウォール内外を通じて安全なワークフローを構築することが可能となる。
石井社長は、「電子ドキュメントの利用や規制が様変わりし、アクロバットが電子ドキュメントの標準になりつつある。紙での保管が義務付けられていた文書の管理を電子化が可能になれば、PDFが大いに貢献する」と述べ、「電子ドキュメントを核としたワークフロー改善を追求したのが今回の製品」と自信を見せた。
また、会見には米国本社の製品マーケティングおよび開発担当のシャンタヌ・ナラヤン・エグゼクティブバイスプレジデントも出席し、「新製品は、社内外でデータを共有でき、企業間のコラボレーションが実現できる」とアピールした。