インクリメントP、PCと携帯をつなぐ2次元バーコードを採用した地図ソフト
インクリメントP(清水敏彦社長)は、インターネット地図ソフトの新バージョン「MapFan.net Ver.5」を発表した。ダウンロード販売を11月25日から、パッケージ版を12月3日から販売開始する。価格は2079円で、利用期間は1年間(365日)。期間内は無料でバージョンアップが可能。
「MapFan.net」は、地図データと検索データをインターネット経由で取得し、Windowsパソコン上で活用する地図ソフト。ベクトル地図データを独自のフォーマットで管理し、スクロールや縮尺変更も高速かつスムーズに行えるのが特徴。
今回の新バージョンでは、生活シーンにおいて効率的で快適な時間を提供することをコンセプトに開発。携帯電話やPCのプラットフォームにあわせた形で、同じ地図を利用できるようにすることで、作業の手間を減らすとともに、外に出た時に地図を利用しやすくした。
主な新機能は、(1)2次元バーコードを生成する「マップクリップ」、(2)Webサイトから直接地図を表示できる「右クリックリンク」ツールを搭載、(3)ブックマークに印刷機能を追加、(4)地図表現の見直し――など。
「マップクリップ」は、地図画面上でクリックした場所を中心に経度・緯度情報を含んだ2次元バーコードをリアルタイムに生成・表示する機能。この2次元バーコードをiモード/EZweb/ボーダフォンのバーコードリーダー対応携帯電話で撮影することで、携帯電話の「ケータイ向けMapFan 地図サービス」(1枚まで無料、月額315円)での地図表示が可能になる。
これによって、外出前に「MapFan.net」から携帯電話に地図を転送しておくことができるほか、地図を印刷する場合は、右上に2次元バーコードを印刷できるため、紙で地図を持ち歩き、印刷しきれなかった周辺地図は携帯電話で確認できるようになった。
また、「右クリックリンク」では、インターネットで見つけた住所や駅などの文字列を右クリックメニューから自動的に地図表示できる。「MapFan.net」が自動で起動するため、出かけ先の情報などを探すのに適している。
さらに、アイコンや文字をつけて地図上に表示可能な「ブックマーク」において、ユーザーが書き残したコメントも地図とともに印刷できるようにした。
このほか、全国の駅出入り口情報を地図上で表示するよう改善している。