ナナオ、映像コンテンツを忠実に再現するカラー液晶テレビの新モデル
ナナオ(実盛祥隆社長)は9月30日、デジタルチューナー搭載(レシーバーボックス分離型)液晶テレビ「EIZO FORIS.TV」シリーズの新製品として32型の「VT32XD1」(44万5200円)と23型の「VT23XD1」(33万6000円)の2モデルを発表した。ともに10月29日に発売する。
今年度(2004年3月期)の販売台数は「VT32XD1」が1100台、「VT23XD1」が400台、「EIZO FORIS.TV」シリーズ全体で4000台を目指す。販売についてはオンラインショッピングサイト「EIZOダイレクト」を中心に展開し、「今後も量販チャネルでの販売は行わない」(山口省一カスタマーリレーション推進部部長)という。製品の展示は、同社および外車販売のヤナセ、インテリアショップのショウルームで行う。
「VT32XD1」は、ISP方式の液晶パネルを採用し、見る角度による色調などの変化を少なくしたのが特徴。映画などの映像表現にも注力し、背景と被写体との遠近感をできる限り忠実に再現することで、元画像のソースに意図された立体感を再現できるようにした。
一方、「VT23XD1」では、OCB方式の液晶パネルを採用。パネル応答速度は世界最速の5.5mm/秒を実現するとともに、動画の残像を改善する「黒挿入技術」を取り入れ、動画表示性を高めた。ゆっくりした動作の残像も解消できるという。
さらに、他のデジタル機器との連携を考慮し、両モデルとも、iLINK、PC入力、各種メモリカードに対応したカードスロットを搭載している。
橋本雅之映像技術開発部開発マネージャーは、「はっきり、くっきりした画像だけがテレビではない」として、「残像や影の適正な再現が豊かな映像を実現する」ことを強調。「すべては映画を楽しむため」など、映像コンテンツを忠実に再現するための画質にこだわった点が新製品のコンセプトだと語った。
同社ではこのほか、今年3月に発売開始したDVDプレーヤー一体型の23V型液晶テレビ「SC23XA1」に、新しくレッドとグリーンの2色を追加。カラーバリエーションを合計5色とし、10月1日から発売する。価格は24万7800円。
なお、新製品の発売にあわせ、10月1日から12月31日まで「EIZO FORIS.TV」シリーズ購入者を対象に「EIZO FORIS.TV新製品キャンペーン」を実施する。また、10月1日には、東京・丸の内に新たにショールーム「EIZO Calleria Tokyo(EIZOガレリア東京)」をオープンする。