年末商戦は19インチ液晶モニタがお買い得? BenQが低価格モデルの口火
今年の年末商戦は、パソコン用液晶ディスプレイが本格的な19インチ時代に突入しそうだ。
DVDドライブ搭載パソコンなどで、迫力のある動画像や映画を楽しむにはやはり大画面のディスプレイが最適。ただし、液晶ディスプレイのサイズは、これまで実勢価格で4万円前後の17インチが主流。19インチとなれば5万円台後半から8万円前後と割高感が強かった。しかし、液晶パネルの供給価格が低下してきたことなどから、年末には19インチでも、店頭で5万円を切る液晶ディスプレイが複数登場しそうだ。
その第1弾製品となりそうなのが、BenQが10月に発売する19インチの普及型モデル「T904」。標準価格は5万台前半となる見込みで、値段がこなれてくれば、年末前後には実勢価格で5万円を切る可能性が強い。BenQは、台湾に本社を置く総合メーカーで、世界第2位の液晶モニタ生産量をもつ。1年前くらいから本格的に日本市場へ乗り込んできた。
「年末商戦では、19インチでも実売価格が5万円を切る低価格モデルが人気を集め、本格的な売れ筋商品になる」と予想するのは、同社のセールス&マーケティング・?嘉堂ディレクター。
ちなみに、大手家電量販店569店舗のPOSデータを集計した「BCNランキング」で、インチ別の液晶モニタのシェアを見ると、19インチの比率は10%とまだ少ない(図1)。しかし、同社では「他社に先駆けて19インチモデルを揃え、年末には自社製品での19インチの売上比率を20%にまで高めたい」という。
新製品の「T904」は、応答速度25msの普及型モデルだが、11月には新機能「Senseye」を付加した2モデル「FP91E」と「FP91V」を投入する。「Senseye」は、通常モード、ムービーモード1、ムービーモード2、フォトモードの4種類からなり、「ムービーモード1」では映画などに適した輝度に、「ムービーモード2」ではスポーツ中継などに適した輝度に、手軽に切り替えることができる。パソコンで、TVモニタ並みの高画質・大画面で映画鑑賞できる環境を実現することができる。
ぐっと身近になりつつある19インチ液晶モニタ。店頭に足を運んで、今からチェックしておくのも面白いかもしれない。