キヤノン、年末向けにインクジェットなど12機種投入、7年ぶりの年間トップ狙う
キヤノン(御手洗 冨士夫社長)は9月28日、インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの年末商戦向け新モデル12機種を10月上旬から順次発売すると発表した。
ラインアップは、インクジェットプリンタが「iP8600」(4万5000円前後)と「iP8100」(3万5000円前後)、「iP7100」(3万円前後)、「iP6100D」(3万円前後)、「iP4100」(2万5000円前後)、「iP4100R」(3万円前後)、「iP3100」(2万円前後)、「iP2000」(1万5000円前後)、「iP1500」(1万円前後)の9機種、複合機が「MP900」(4万5000円前後)と「MP770」(4万円前後)、「MP790」(5万円前後)の3機種。
夏商戦を終え、同社はコンシューマ向けプリンタ市場でトップシェアを維持している。キヤノン販売の村瀬治男社長は、「年末商戦では50%以上のシェアを獲得し、7年ぶりに年間トップシェアを狙う」方針を示した。
新製品では、すべての機種に高密度ヘッド技術「FINE(フルフォトグラフィー・インクジェット・ノズル・エンジニアリング)」による高速・高画質プリントを採用したほか、11機種にダイレクトプリントの業界標準規格「ピクトブリッジ」を搭載するなど、家庭で写真を出力するユーザーの増加につなげる。「銀塩カメラを始め、デジタルカメラで撮影した写真の現像を店頭に依頼するユーザーを取り込む」(キヤノン販売・村瀬社長)ことでプリンタユーザーの増加を図る。
ほかには、前面と上面の両方から給紙が可能な「2Way給紙」や自動両面プリント、新開発の染料インクとキヤノン純正写真用紙との組み合わせで写真の保存性を高めた「ChromaLife100」の採用などが特徴となる。
同社では、インクジェットプリンタで月産35万台、複合機で月産15万台、合わせて50万台の生産台数を見込む。