キヤノン、コンパクトフォトプリンタの新ブランドとして3機種を発売
キヤノンは、コンパクトフォトプリンタの新製品として、昇華型熱転写方式の「SELPHY CP500」、「同 CP400」とインクジェット方式の「同 DS700」の3機種を10月中旬から順次発売する。
同社では、新製品を市場投入するのを機に、ホームフォトプリントを通じたコミュニケーションを生み出すツールとして、世界統一の新ブランド「SELPHY(セルフィー)」を立ち上げる計画。「SELPHY」とは、「Self(自分自身)+Photography(写真)」を意味し、“パソコンを介さず簡単操作でプリントできること”、“銀塩写真なみの高画質と高耐候性のプリントが得られること”、“場所を選ばないコンパクトボディであること”をシリーズ共通の特徴としている。
「SELPHY CP500/CP400」は、デジタルカメラとの調和を重視し、スタイリッシュなスクエアデザインを採用した昇華型熱転写方式のコンパクトフォトプリンタ。上位機種の「CP500」では、従来機種「CP-200」(03年7月発売)をベースにモーターなどの駆動系をさらに進化させ、Lサイズで約54秒/枚の高速プリントを実現した。
両機種ともプリントヘッドの熱制御方法の改良を始め、輪郭補正処理や階調制御の最適化などによって、さらなる高画質化を実現している。ダイレクトプリントの標準規格「PictBridge」にも準拠し、新たなプリントレイアウト機能に対応するなど、同規格へのサポート機能をさらに充実した。価格はともにオープンで、実勢価格は、「CP500」が2万円前後、「CP400」が1万5000円前後の見込み。ともに10月中旬発売。
「SELPHY DS700」は、テレビ画面での写真鑑賞と、PIXUSシリーズで高い評価を得ている高速・高画質プリントをより手軽に楽しめるインクジェット方式のコンパクトフォトプリンタ。「TVビューワ」機能を備えており、専用リモコンによる簡単操作でメモリカード内の画像をテレビに映し出し、写真の鑑賞やプリントができる。
プリントでは、最小2pl(ピコリットル)の極小インク滴と高密度な多ノズルヘッド、さらに新開発の画像処理プラットフォームの採用によって、ダイレクトプリント時でも高精細なフチなし写真がLサイズで約70秒/枚と、高速プリントを実現した。
また、「PictBridge」やカメラ付き携帯電話からのワイヤレスプリント機能「プリントビーム」のほか、多彩なメモリカードに対応したカードスロットを装備し、さまざまなダイレクトプリントが可能。価格はオープンで、実勢価格は2万円前後の見込み。11月上旬発売。