ニコン、10倍ズームと広角24mmズームの800万画素デジカメ2機種
ニコン(嶋村輝郎社長)の子会社ニコンカメラ販売(西岡隆男社長)は、有効画素数8.0メガピクセルのハイエンド向けデジタルカメラとして、「COOLPIX8800」と「COOLPIX8400」の2機種を発売する。価格はともにオープンで、実勢価格は「COOLPIX8800」(11月発売)が13万円前後、「COOLPIX8400」(10月1日発売)が11万円前後の見込み。
「COOLPIX8800」は、焦点距離35?350mm相当(35mm判換算)の高倍率10倍ズームEDニッコールレンズと、光学式「VR(手ブレ補正)機構」を搭載し、有効画素数8.0メガピクセルCCDを採用した「COOLPIXシリーズ」のフラッグシップモデル。
新開発の10倍ズームEDニッコールレンズは、2枚のEDレンズの採用によって、色収差を良好に補正し鮮明な画像を提供。また、「COOLPIXシリーズ」で初めての搭載となる「VR(手ブレ補正)機構」は、ブレの原因となるわずかなカメラの動きを自動的に検知し、光学系の一部がブレをなくす方向に駆動して補正する。
手ブレ補正効果は、シャッタースピード3段分に相当し、暗いところや手持ちでの望遠撮影、マクロ撮影に適している。さらに、新開発のテレコンバータ「TC-E17ED」(1.7倍)使用時(約600mm相当[35mm判換算])にも有効で、通常のノーマルモードに加えて、走行中の乗り物から撮影する場合などに効果を発揮するアクティブモードも選択可能。
このほかの特徴は、(1)シャドー部を補正する「D-ライティング」、(2)9つ(オート時は5つ)のフォーカスエリアで自在なフレーミングが可能なマルチエリアオートフォーカス搭載、(3)8メガの高画質を生かし劣化の少ない約1/2JPEG圧縮の画質モード「EXTRA」を新たに採用――など。
一方、「COOLPIX8400」は、コンパクトデジタルカメラとしては世界初の焦点距離24mm相当(35mm判換算)からの広角ズームレンズを搭載。ハイアマチュアや写真愛好家からの広角レンズへの強い要望に対応した。
ワイドコンバータなどを装着せずに焦点距離24mm相当(画角84°)の超ワイド撮影を実現。7群10枚構成の光学系にはディストーションと色収差を良好に補正する非球面レンズ3枚とEDレンズ2枚を採用し、鮮明で美しい画像を提供する。
また、高速でピントを合わせる「ハイブリッドAF」、シャドー部を補正する「D-ライティング」、劣化の少ない約1/2JPEG圧縮の画質モード「EXTRA」、「i-TTL調光」対応など、COOLPIXシリーズ初の機能も搭載している。
このほかの特徴は、(1)別売のワイドコンバータWC-E75(UR-E14併用)を装着することで、焦点距離18mm相当(35mm判換算)、画角100°の超広角撮影が可能、(2)撮像素子には有効画素数8.0メガピクセル、2/3型CCDを採用、(3)被写体までの距離に応じて、高速で正確にピントを合わせるパッシブAFとコントラストAFとの「ハイブリッドAF」を搭載、(4)ニコン独自の新技術PFレンズを採用した、新テレコンバータ「TC-E3PF」使用可能――など。