ソニー、鮮明で高画質な「有機ELディスプレイ」搭載のクリエ
ソニーマーケティングは、「有機ELディスプレイ」の搭載によって、動画や静止画を高画質で楽しめる携帯情報端末(PDA)「クリエ PEG-VZ90」を9月25日に発売する。価格はオープンで、市場推定価格は9万5000円前後。同社では、従来のデジタルの手帳機能に加え、より高画質な映像をどこでも楽しめる「クリエ」として新モデルを提案していく考え。
今回の新製品に搭載する「有機ELディスプレイ」は、従来の液晶ディスプレイを大きく上回る高画質を実現する新しいディスプレイデバイス。自発光型のためバックライトが必要なく、高輝度、180度の視野角、高コントラスト、優れた色再現性などの特徴をもつ。これによって、モバイル機器としての画質を一新し、動画や静止画をより鮮明な高画質で楽しめるようになった。
新製品の主な特徴は、(1)動画再生時などの操作性を考慮し、本体に操作部をスライド式で収納できる横型のデザインを採用、(2)AVコンテンツの優れた操作性を実現する「ディスクジョグ」を装備、(3)大容量バッテリーと大容量メモリを搭載、(4)活用シーンを広げるCFカードスロットを装備、(5)電圧制御機能によって、通常使用で約18日間の長時間使用が可能な同社製CPU「Handheld Engine」を搭載、(6)ワイヤレスLAN機能を搭載、(5)専用キャリングケースを付属――など。
また、ソフトウェアでは、動画・音楽・静止画のファイルを簡単に一覧表示・再生できるソフトウェア「メディアランチャー」を搭載する。画面上部のメニュー項目(タブ)を選択するだけで、動画や音楽、静止画の各コンテンツのファイルを見やすく分類・一覧表示するとともに直感的な操作が可能。
具体的には、(1)一覧表示された動画のファイルを、本体操作部のディスクジョグでスムーズに選んで再生できるメディアランチャー「Movie」、 (2)メモリスティック(別売)やCFメモリカード(別売)、内蔵メディアからの音楽再生が可能なメディアランチャー「Music」、(3)お気に入りの写真などを手軽に持ち歩き、「有機ELディスプレイ」の高画質で表示できるメディアランチャー「Photo」――の3つの機能を提供する。
このほか、手書き感覚の使い心地をデジタル手帳で実現した「新・手帳機能(クリエ オーガナイザー)」や、インターネットを大画面で楽しむ高性能ブラウザ「NetFront v3.1 for CLIE」などのソフトウェアを搭載している。