ワコム（本社・埼玉県、山田正彦社長）は、高性能ペンタブレット「インテュオスシリーズ」の最新機種「Intuos3」3モデルを9月17日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は、A6サイズ「PTZ-430」が1万9800円、A5サイズ「PTZ-630」が2万9800円、A4サイズ「PTZ-930」が4万2800円前後。発売後1年間に国内10万台、全世界で30万台の販売を目指す。

　今回の新製品は、慎重なユーザー調査に基づいて開発したもので、ペンタブレットを駆使するプロのクリエイターや、より高い機能を求めるハイ・アマチュアに向けて、人の感性に一段と近づいた表現力と、好みに合わせてカスタマイズできる使用感を提供する。

　とくに、「ExpressPad（エクスプレスパッド）」を新たに搭載。メニューやキーボードを使用せずにさまざまな操作を実現する機能を備え、作業効率25％アップ（同社比）を実現する。

　具体的には、入力作業効率全体を快適にするファンクションキーとトラックパッドを上部に装備しており、ファンクションキーは、Ctrl、Shiftキーなどを自由に割り当てることが可能。ブラインドタッチで頻繁に行う作業をタブレット上でワンタッチ処理ができるようにした。また、トラックパッドには、画面のズームやスクロール機能を割り当てることができ、ペンをもたない手で画面操作を行うことで、ペンでのクリエイティブ作業の効率が大幅に向上する。

　このほかの主な特徴は、(1)読取分解能（ペンの細かい動きを読み取る性能）は、従来機種の2倍となる「0.005mm」を実現。読取速度は、他製品の2倍となる1秒間に最高200ポイント、(3)最小荷重10g以下から400gまで1024段階の筆圧を認識。とくに、最小荷重付近の指先の微妙なニュアンスを感知、(4)ペンの書き味にこだわりエルゴノミクスを追求したグリップペン――など。

　なお、製品構成は、本体（標準オーバーレイシート（N30）装備）、ペン、ペンスタンド、マウス、ドライバCD。