キヤノン、4800dpiの高解像度モデルなどフラットベッドスキャナ2機種

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2004/09/09 05:16



 キヤノンは、フラットベッドスキャナの新製品として「CanoScan 9950F」および「CanoScan 8400F」を9月18日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は「9950F」が4万5000円、「8400F」が2万6000円前後。

 「CanoScan 9950F」は、高解像度4800dpiの「Canon's Hyper CCDIV」を新たに採用することで、極めて美しいフィルム描写を再現する新フラッグシップモデル。世界で初めて最大30コマ連続スキャン(35mmフィルム)を実現した。

 また、新開発の非球面レンズ「Super Toric(ST)レンズ」の採用によって安定した色調による高画質化を図るとともに、豊富な光量による読み取りスピードアップと光学ユニットの小型化の両立を実現している。さらに、高速転送が可能なUSB2.0 Hi-SpeedとIEEE1394aのデュアルインターフェイスの搭載や、赤外線カットフィルターの導入によるウォームアップ時間の短縮、プレビューの高速化など、読み取り作業のトータルなスピードアップを図った。

 「CanoScan 8400F」は、クリアで質の高い画像を実現する3200dpiの「Canon's Hyper CCDIII」の搭載と、USB2.0 Hi-Speedの装備やウォームアップとプレビュー時間の短縮などによって、さらなる高速・高画質化を図ったハイスペックモデル。

 両機種とも、フィルム読み取りにおいて、キヤノン独自の新画像処理技術「FARE Level3」を搭載。従来の「FARE Level2」による、ごみ傷除去、退色補正、および粒状感低減の各機能に加え、新たに「逆光補正」機能を搭載し、逆光で撮影されたフィルム画像をきめ細やかな処理によって自然な色合いに補正できるようにした。さらに、フィルムアダプターユニットに移動光源式のバックライトを採用することで、CCDセンサーに対して豊富な光量を均一に供給できるようになり、よりクリアで高精細な画像再現を実現している。

 このほか、(1)複数枚の写真原稿を1度にまとめて読み取り1枚ずつデータ化する「ワンパスマルチスキャン」、(2)読み込んだ複数の画像を1つのPDFファイルとして保存する「複数ページPDF作成」、(3)使用頻度の高い機能をワンタッチで行える4つの「EZボタン」――など、多彩な機能を備えている。