ソニー、「サイバーショット」4機種を投入、年末商戦でシェアNo.1狙う
ソニーマーケティング(宮下次衛社長)は9月9日、デジタルカメラ「サイバーショット」の新製品4機種を10月15日から順次発売すると発表した。主に買い替え・買い増し需要、女性や50-60歳代をターゲットに「年末商戦でシェアナンバーワン」(鹿野清執行役員)を狙う。
今回発表した新製品は、昨年11月に発売した主力モデル「DSC-T1」の後継機種「DSC-T3」、コンパクトマニュアル機「DSC-V3」、新シリーズとなる小型でスタイリッシュな「DSC-L1」、動画も静止画もシームレスに撮影できる「DSC-M1」の全4機種。
新シリーズの「DSC-L1」は、「一番セクシーなサイバーショット」をコンセプトに女性を意識したデザインを採用し、3色のカラーを揃えた。小型サイズながら上位モデルと同等の高画質記録機能を搭載している。テレビCMには韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんを起用する。
「DSC-M1」は、有効510万画素CCDとカール ツァイスレンズ「バリオ・テッサー」や、2.5型のハイブリッド液晶モニタを採用し、デジタルカメラとして充実した機能を備えながら、動画機能もMPEG4記録を採用することで、Hi8同等の高画質と従来比約4倍の長時間録画を実現。静止画は標準撮影枚数160枚(30秒ごとに1回撮影)、動画は連続約70分まで記録できる。
さらに、静止画を撮影する際、その瞬間の前後数秒間も自動でビデオ撮影を行う「ハイブリッドRec」機能を搭載し、デジカメでもビデオカメラでも実現できない新たな撮影方法を提供する。
ボディは、液晶モニタ部分が90度回転するフリップデザインを採用。自分撮りやビューワーとして操作できる。また、静止画と動画の記録ボタンを並列することで、モード切り替えなしで静止画と動画を簡単に操作できるようにした。
「DSC-T1」の後継機種「DSC-T3」は、2.5型「クリアフォト液晶」搭載によって、従来モデルに比べ、とくに太陽光下での視認性を向上。ボディも、「DSC-T1」と比べて最厚部で15%薄型化した。
「DSC-V3」は、有効720万画素CCDと光学4倍ズームのカール ツァイス「バリオ・ゾナー」レンズを搭載し、さらなる高画質化を図ったほか、見やすい2.5型大画面液晶、握りやすい新グリップの採用など、本格的な撮影を快適に楽しめるコンパクト・マニュアル機として機能向上を図っている。
価格は全機種オープン。店頭価格は「DSC-L1」が約4万円、「DSC-M1」が約6万3000円、「DSC-T3」が約6万円、「DSC-V3」が約8万円となる見通し。