松下、冬商戦向けDVDレコーダー5機種を発表、ラインアップ拡充でシェア40%狙う

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2004/09/08 02:33



 松下電器産業(中村邦夫社長)は9月8日、DVDレコーダー「DIGA(ディーガ)」の新製品として「DMR-E500H」と「DMR-E330H」、「DMR-E220H」、「DMR-E250V」、「DMR-E87H」の5機種を発表した。9月21日から順次販売を開始する。価格は全機種ともオープンで、実勢価格は、「E500H」が18万8000円前後、「E330H」が13万5000円前後、「E220H」が11万円前後、「E250V」が12万3000円前後、「E87H」が8万5000円前後をめどとする。

 新製品の投入によって、04年冬商戦は、現行の4機種と合わせ9機種のラインアップを揃えることになる。牛丸俊三・マーケティング本部長は、「DVDレコーダーの世帯普及率は、今年の夏商戦で10%に達した。アテネオリンピックが需要増の口火を切ったわけだが、オリンピックはあくまでもきっかけに過ぎない」と強調しており、「04年のDVDレコーダー市場は350万台に達するといわれている。今後は、DVDレコーダーを一家に1台購入するという傾向が高まり、今年末の時点で世帯普及率が15%まで伸びるだろう」と見て、ラインアップをさらに増やした。

 ラインアップ拡充戦略は、「DVD初心者層やファミリー、VHSからの買い換えや買い増し、高画質を求める購入者層など、幅広いユーザーを獲得する」ことが狙い。DVDレコーダー市場における同社のシェアは、現在35%前後で推移する。さまざまなユーザーを顧客として確保することで、「年末には40%まで引き上げる」(牛丸本部長)方針。


 最上位モデルの「E500H」は、「ゴーストリダクションチューナー」や「216MHz/12bitビデオDAC」、「高音質化パーツ」などの採用で薄型テレビのハイビジョン映像を求めるユーザーなどDVDレコーダーを使いこなしているマニア層を獲得するための機種。パソコンや携帯電話などとつながる「モバイル&ホームネットワーク」への対応や、DVD-Rで最大64倍速ダビングなども特徴。

 「E330H」と「E220H」は、2番組を録画できる「どっちも録り」機能でファミリー層が購入することを想定する。「E250V」は、HDDとVHSビデオの一体型モデル。「E87H」は、「E85H」の後継機種でエントリーモデルと位置づける。