松下、薄型テレビ「VIERA」のコンセプト一新、女性層向けに小雪さんをCM起用
松下電器産業 パナソニックマーケティング本部は9月7日、薄型テレビ「VIERA」の10月からの新プロモーションに、女優の「小雪さん」とアイルランド歌手の「ENYA(エンヤ)さん」を起用すると発表した。製品コンセプトも一新し、より女性をターゲットに映像の美しさを訴求していく。
会見の席で牛丸俊三本部長は、「オリンピックの次の年はTVが売れるという過去のデータがあり、販売強化を図っていきたい。現在、37型の薄型テレビでは、トップシェアを確保しており、好調を維持しているが、製品コンセプト一新も含めた今回のプロモーションによって、さらなるシェア拡大を目指す」と話した。
新しいコンセプトとなるキャッチフレーズは、「1枚の大きさにつつまれたい」。従来のキャッチフレーズは「一枚の知性体」だったが、より「VIERA」の画質の美しさ、インテリア性、デザイン性などを女性に訴えていくため、キャッチフレーズを変更する。
これに合わせて、同コンセプトに最もふさわしいキャラクターとして、小雪さんを起用。映画「ラストサムライ」のヒロイン役を始め、数々のドラマ、映画で活躍し、世界的にも認知度が高いことから起用を決めた。また、知的なたたずまいや、女性に人気が高かったこともその理由。
プロモーションに使われるCMは、スコットランド北部スカイ島で撮影。同島は、「鳥の翼」とも「霧の島」とも呼ばれ、水や空気が澄み切った神秘的な大自然が広がる。7月末の気温10℃前後という厳しい条件のもと、大画面「VIERA」にふさわしいCM撮影が行われた。
大画面で何を見たいか尋ねられた小雪さんは、「大自然や映画を見ると、やっぱり迫力が違うと思います。CMでは、『VIERA』の画期的な画素数、美しさをきちんと伝えていければいいなと思います」と話した。
さらに、今回のプロモーションでは、小雪さんとともに、ENYAさんの新曲を採用する。4年ぶりとなるニューアルバムに収録される新曲で、今回のCMのために書き下ろした。ENYAさんの発売前の新曲がCMに先行使用されるのは世界初。
牛丸本部長は、「10月1日から、世界最大となる65V型ハイビジョンプラズマディスプレイ(VIERA)を投入する。小雪さんとENYAさんのコンビで、販売にも弾みをつけたい」と、拡販に意欲を示した。